ライター 長井の気ままな生活

気ままなライター生活を綴ります

60歳から始める個人事業主~名刺を配っただけでは仕事がこないさあどうしよう

 

 個人事業主として独立して異業種交流会で名刺を配ったことで仕事が来るかと言えば難しいです。そもそも私は異業種交流会での営業の効用について否定しています。私はここで何回か書いていますが、営業には王道はなく、地道な編集部に対する営業と、ライター自身の顔の広さが大事です。

 こういうと残酷かも知れませんが、「A会社の長井さん」は知っていたとしても、ライターの長井は誰も知らないのです。

 「あなたのことは誰も知らない」

  個人事業を開始したときは否が応でもこの辛い現実を突きつけられます。ハッキリ言いますとはじめた頃はこの現実にかなり凹みます。何しろ最初の頃は仕事がなくてチラシ配りをしたこともありますから、大変です。

 いろんな知り合いに名刺を配っただけでは仕事は来ません。そこでどうしようと悩むのはこの時期です。

 ですから顔を売るため、異業種交流会には出席しなくても特定業界の勉強会やセミナーには出ます。この勉強会やセミナーはお金にならないのです。ただし、この勉強会をもとにネタが生まれ、いくつか記事も書いていきます。そのうちライターとして実績も出てきます。こうなると取材申し出も楽になり、前の実績をもとに、こういう取材をしていますとurlを張って企画書を提示するとこのライターは国や自治体も取材しているのかと相手も安心感を持ちます。そこで大事なことはライターであっても、「ライターでござい」と偉そうな態度を取るべきではありません。

 私は相手が年上でも年下でも丁寧に対応し、同じように敬意を払いつつ接しています。ライターはジャーナリストと違い、社会悪を暴くことが役割ではないのです。

 個人事業主としてなにが大事かと言えば、信用力です。たとえば、有名な三菱商事に勤務していれば会社が身分保障してくれます。しかし、ライターの長井は誰も身分保障してくれないのです。そこで1つ1つ実績を積み重ねて信用力を得ていくのです。地道で大変な作業で、ライターとして独り立ちできるのがこの点なのかもしれません。

 なんとかなるまで個人事業を維持し、軌道に乗ればいいのですが、ここまで軌道に乗らないと廃業になることもあります。私の場合、なんとかなったのですが、サラリーマンの特性以外に個人事業主の持つ特有の好奇心が強かったことも大きかったです。

 今だから申し上げますがここまでの信用力とインフラをつくるまで結構な努力が必要でした。ただ諦めなかったことも大きいです。

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