ライター 長井の気ままな生活

気ままなライター生活を綴ります

60歳から始める個人事業主~宮古新報。儲からない地方紙の経営は大変だぁ

www.okinawatimes.co.jp

 沖縄県宮古島の地方紙・宮古新報のオーナー兼社長が会社を畳むと言い出しました。もともと小さな地方紙は、地元の名士や篤志家がつくったことがあり、結構休刊・廃刊を繰り返しつつも経営は苦しいですね。

 そして意外とミニ地方紙が集合離散する理由は、人間関係にあります。今回も新聞記事を見ていますと、どうやら同じ理由のようです。

 セクハラやパラハラが酷いので労働組合が社長交代を要求しましたが逆に社長から会社清算と全社員解雇を通知したとのことです。この社長も80代ですから相当高齢ですが、結局跡目をつくることに失敗した例です。本来であれば資産を持っている人を指名して70代で引退するのがベストなのですが、後継者をつくることに失敗した事例です。

 一方、労働組合も社長退任を要求しましたが文章を書くことと新聞社を経営する能力は全然別ものです。やはり社長の顔で広告や新規開拓できたこともありますが、経営は大変です。それにこの会社は結構借金があるようでそれを誰が引き継ぐかも大きな課題です。私も新聞記事は書けますが、経営しろと言われたら、無理ですと断ります。赤字体質の新聞を黒字化するのも苦労が要りますし、労務管理、会計、総務、広告などの集客など考えることは数多くあります。そんな苦労してまで経営をしたくないです。

 社長になると言うことは借金も引き継ぐことになりますから、小さな地方紙の社長に就任することは相当なバクチです。ただし私の父もそうでしたが80代になると認知症も患うこともあり、ここまで会社経営を続けるべきではありません。

 ただオーナーがつくった新聞でもあり思い入れが深い一方、従業員からの反乱もあり、年が年でありますので会社に嫌気がさして畳む気になった心情に至るのはよく理解できます。たとえばこの労働組合のうちの1人から「私が社長をやる」と言い出してもうまくいかない気がします。その社員が資産かお金を持っていれば別ですが。

 まとめると儲からない地方紙の経営は大変です。新聞社のオーナーは世間体もよく地方の名士扱いされるので、立ち位置はいいのですが、自分の資産から赤字を補填することがとても多いのです。まあボランティアのようなものです。

 個人事業主と会社経営は全然別です。私もここまで基礎をつくるのは2年かかりましたが、それは私たち夫婦が食べるに困らない範囲の仕事を確保したのでなんとかなっています。しかし、これは経営ではないのです。

 いずれにしても紙媒体での地方紙やミニコミ誌は経営がどこも大変です。記者も営業要員を抱え込まなければなりません。人が必要な業界は今後経営が大変だと思いますが、宮古新報の事例は、これも時代の流れと言うことです。

 最後まで読んでいただき感謝します。読者登録よろしくお願いします。