ライター 長井の気ままな生活

気ままなライター生活を綴ります

60歳から始める個人事業主~効率的なアポ取りについて

ライターもさまざまで、取材対応型や企業サイトの見栄えをよりよくするWEB対応型などが存在します。私は副業の時は、WEB対応型でしたが、ライターを本業にして以来、取材対応型にクラスチェンジしました。

取材対応型のライターの大変さは、企画立案~執筆~広報との対応をすべて一気通貫で行なうことであると何回も書いています。

企画は得意分野を探っていくことです。それは、一番自分がやりたい分野とは自身に問いかけることです。やりたい分野ですと熱意が異なりますから、それを推奨します。

しかし、企画を立案し、編集者がOKを出しても次の関門が待っています。それは「アポ取り」です。

これは、取材対象者に取材のお願いをして、日時などを決める作業です。

これが一般紙・経済紙、NHKでしたら、すぐに取材に応じます。信頼度が異なります。しかし、webニュースですとやはり知名度が高くなく、さらに、何を書かれるか分からないという不安視する声があります。

それにしてもアポ取りからつまづくと記事も書けませんので、結局の所ライターもやめてしまうのです。ですから、ライター業界は、参入障壁が低い反面、やめる人もとても多いです。これはもったいないです。

私はアポを取るときは広報に依頼しますが、社会性を大切にしつつ、丁寧な物腰でお願いします。

このあたりの振る舞いについてはサラリーマン時代とまったく変わりません。元々、腰が低かったのですが、その腰の低さが先方から安心感を得られていると確信しています。

もう一つは自分の先行実績の記事のリンクを張り、「こういう記事を書いています」ということをアピールしますが、先方は私の先行記事を拝読しますとほぼ安心します。

広報視点からすると間違った記事を執筆されれば困るわけで、それなりにしっかりした骨太の記事を書いて欲しいという要望がありますのでそれに応えられるかという点が大きいです。

私はジャーナリストではないので、広報や取材対応者からどう評価されるかという視点で記事を書いています。それでいて面白い記事をどう味付けするかです。

ですから、「ライターでござい」と大きな姿勢でアポ取りを行なうのは決していい態度ではありません。

ライターのクライアントは社会人ですから、ライターもまた社会性を大事にして、先方と折衝することがアポ取りがスムーズに進む道なのです。

私は個人事業主ですが、いい関係を築いている企業はたくさんあるのです。しかしながら、クライアントは若く30代くらいです。50代のおっさんが30代のサラリーマンやOLとうまく関係性を構築できるかというのは大きな課題です。

過去の栄光を鑑み、自身を誇示することは必ずしも得策ではありません。むしろ、20代~30代のビジネスパーソンに役に立てるようバックアップすることに徹するべきです。

私の信条としては季節に春夏秋冬があるように役目が終われば交代するものであり、50代が時代の寵児とばかりにいつまでも居座って、威張るのもどうかと思うのです。

50代以降の世代は若き広報マンにお役に立てるよう影の黒子としてのライターに徹した方がその後の人生も悪くありません。

このあたり、自身のプライドが許せないという方もいるでしょうが、長くライターをやりたいというのであれば、社会性と関係性を大切にしつつ、腰の低さと丁寧な対応をポイントに先方と接することが肝要です。

今の私はスローライフも大切にしつつ、存在感は小さくてもキラリと光る名脇役と呼ばれるような存在でありたいのです。