台湾弾丸旅行4~行天宮と占い師
4.行天宮
2日目は、少し疲れたのでタクシーを使いました。ホテルからそれほど離れていない行天宮に行きました。ただ日本のタクシーが異常に高いのかもしれませんが、台湾のタクシーはそれほど高くありません。ちなみに、最寄り駅は行天宮駅です。
行天宮を簡単に言うと、日本で言えばお寺か神社みたいなものでしょう。ただし、祭っているのは三国志で有名な関羽でした。結構、中国でも関羽を祭るところが多く、商売人は関羽に商売繁盛を祈る人がとても多いです。
台湾も商売人や個人事業主が多く、商売繁盛のため、縁起担ぎをする人も多いのです。台湾と日本では祈る方法が違うので、私たち夫婦は台湾人の真似をして、「商売繁盛」を祈っていました。
私もライターという商売をやっているので、やっぱり上手くいって欲しいというのがホンネでお祈りはします。これが売り買いしている商売人ですと、もっと真剣に祈っていることでしょう。実際、私たち夫婦以上にはるかに真剣に祈り、占いをやっている人もいました。
さて行天宮といえば占いが有名で私たち夫婦は見てもらいました。私は占いについては、まったく信じていないのですが、どういうわけか海外旅行すると現地の占い師に見てもらうことが多いのです。
私たち夫婦を見た占い師は、私にそれほど大きな成功を収めることはないが、妻が大変な財の持ち主だというのです。妻は私には大変厳しいが、妻の財と秀の星により、私の運気も上がるとのことでした。
私がサラリーマン時代、占い師に見てもらった時とほぼ変わらないです。多くの成功はないが食べるに困ることはないという観相がほとんどでした。これが三国志とか「項羽と劉邦」の劉邦の逸話であれば、「あなたさまは天下を治める相がある。諦めてはいけませんぞ」と占い師が言うのでしょうが、現実はこんなものです。そんな相があったとしても私にとっては迷惑です。
ちなみに、平家物語で、平家に反旗を翻す以仁親王も京都一番の人相見から天子の座に即かれる相があると言われて、平家討伐の令旨を発出しました。しかし、結果は以仁親王は逆に平家に討伐されます。うっかり占い師や人相見の発言で、静かな暮らしを破ることもありません。
私にとっての占いは単なる気分転換ですが、妻は占いの結果が良かったので、気分は晴れ晴れとしていました。
行天宮の占い師のお客は台湾人よりもどちらかといえば日本人が多く、日本の女子高生が占い師に見てもらっていました。この子たちも修学旅行生でしょう。この世代の女性は恋愛のことだと想像していますが、「彼氏とうまくいくか」「恋愛は成就するか」とこんなところでしょう。
意外と真面目に「希望大学に合格できるか」を見てもらったかもしれませんが。この世代の女性の悩みはだいたい共通していて昔から変わりません。ですから、行天宮の占い師も、どちらかといえば人生相談に乗ってあげている感覚かもしれません。
次は九份へ向かいます。