60歳から始める個人事業主~倒産しない個人事業のあり方
タイトルにありますが、常に存続可能な個人事業主のあり方があれば私が逆に知りたいです。しかし、こうすれば生き残れるのではないかなと思っていることがあるのでそれを書いてみます。
個人事業主の倒産理由は、約7割くらいが販売不振です。まあ要するにモノを仕入れましたが、結果売れず倒産に至ったと言うことです。来年は消費税増税を迎えますが、駆け込み需要があるものの、その後ぱったり売れなくなるパターンが出て、倒産する個人事業主が多いと思っています。
いずれにしても個人事業主の危機は手元に現金がなくなることで、仕入れもできなくなります。キャッシュがなくなった時が倒産です。
では「キミはどうなんだ」と聞かれそうですが、元手が小さく、1人代表・1人派遣のようなビジネスモデルでは、かなり上手くいくと思っています。大金は稼ぐことはできませんが、夫婦が食べていくくらいは何とかなっています。ただし、計算上生き残っている事業主は10人に1人です。しかし、私は昨日も書きましたがフリーライターといっても編集部の代行で取材し、記事を書くという意識のもとで仕事をしているので、いわば1人代表、自分派遣という考え方なのです。この方法であれば倒産しないと確信を持っています。
自分が飲食業を行なえば、正直かなり厳しいと思っています。倒産しない飲食店を見ていると地元に根ざして、常連に囲まれている店が多いですがこれは例外でしょう。妻の料理が旨いので、周辺から店を開いたらと言われますが、妻は商売人の出なので、飲食業はそんなに簡単ではないことを理解していました。
私のようにほとんど元手の少ない超小資本ビジネス・超スモールビジネスは失敗しても痛手も少なく、もちろん、稼ぐお金も知れており、頭は使いますが、家族で食べていくのは問題がないような気がします。ただ各人が何かスキルをつけて自分派遣業を行なうには手に職、技術・技能、知識、人脈その他が必要ですが、それは現役やサラリーマン時代で身につければ何とかなると思っています。ですからサラリーマンの時というのはNHKのチコちゃんじゃないですが、「ボーと生きている」のはもったいないのです。むしろ、独立するための勉強期間を受け止めて会社からノウハウを吸収する意識で仕事をしてもいいと思うのです。
サラリーマンは考えてみれば最低8時間会社にいるわけですが、嫌でも会社の実務は身につきます。手に職をつけるには勉強が大事です。
でも勉強って会社でなくともできるのです。たとえばこのブログでは個人事業について色々と書いていますが、自分も勉強しています。手に職は、会社で自然に覚えますから、かかる費用は特にありません。せいぜい文房具です。
そして私はあえて、自分の個人事業を成長しない方向で進んでいます。仕事の拡大はしない一方、夫婦二人で食べていくためだけの個人事業はそうそう破綻しないのではないかと考えています。