ライター 長井の気ままな生活

気ままなライター生活を綴ります

60歳から始める個人事業主~個人事業主を許してくれた妻に感謝

 私から言わせれば身体を壊して会社のために働く意味は分かりません。でももう辞める数年前から、「辛い」「もうダメだ。おしまいだ」と妻に愚痴っていました。メンタル面では相当やられていました。妻はいつでも辞めてもいいと言ってくれましたが、とはいえ責任感もそれなりにあったので仕事は続けました。

 中小・零細企業でようやく部長まで行きましたが、最後は、「もう辞めたい」と妻に相談したところ、妻は、「個人事業主で働くのもいいじゃないの」とかなりさばけていました。正直言いますと、普通、部長から個人事業主になるというのは相当格が落ちるわけでこれを容認する奥さんはそうそういないと思います。しかも収入も落ちるのも目に見えていて、自由人として個人事業主になることについていろんな意見があると思います。

 これが見栄っ張りの妻でしたら困っていました。ただ、妻は私を心配したこともありますし、商売人の出ということも賛成した理由でしょう。個人事業はもちろん、個人でやるからオレが決めるという考えもありかもしれませんが、やはり家族の協力や理解がないと進みません。サラリーマンとして終わった人になった私ですが、なんとか個人事業主として再生できました。このまま続けていればニートみたいになっていたかもしれません。

 職場ってどんな会社でも嫌なヤツってそれなりにいて、また、階層もそれなりにあります。以前の会社では、社長と国からの天下りがトップで、次は社長のお友達です。その下が私たちです。ヒエラルキーはそれなりに決まっていて、叱られ役もそれなりに用意されています。

 そうはいいつつ、私も結構、建設業界に在籍中、あまりにも人手不足でしたのでニートとか拉致して、強制労働とかできないかなと結構真面目に考えましたが、今思えばとんでもない人権侵害でした。我ながらよくこんなことを考えていたなあと反省しきりです。

 この世の中に、もうサラリーマンとしては無理だなという人は一定数いて、そういう人はアルバイト、個人事業主、フリーター、派遣なんでもいいのですが、そういう働き方を選択してもいいと思います。

 ハッキリ言いますと、サラリーマンとして一度潰れたら、再度の一般就労がとても難しいのです。私がそうです。そうすると一人でできる仕事を行なうことがベストかも知れません。この個人事業主も取材・原稿執筆だけではなく、事務、経理、広報などやることは結構多いです。

 一人で仕事を完結するため、心が痛むことは少ないです。中高年世代で自殺する人もいますが、少し生き方を変えれば楽になり、幸せになれると思うのです。私が持っているスキルは特別なことではありませんが、人生なんとかなるものです。そしてやっぱり妻への感謝というのは常々忘れてはならないことが個人事業主にとっては必要なことです。