ライター 長井の気ままな生活

気ままなライター生活を綴ります

60歳から始める個人事業主~一発無職という怖い世界

 私は何回も言っていますが、1社専属下請はすごく楽です。理由は営業をしなくて済むからです。しかし、親会社が倒産すると下請である個人事業主も事業継続が困難になり、一発で無職になります。なので脱下請を目指すためには、多くの取引先を得ていくことが大事です。それでファンを増やしていくことの努力は個人事業主が必要なのです。実は個人事業の仕事は個人に来ますからファンを獲得することに尽きるのです。

 1社専属下請の怖さは色々な事例がありますが、最近では女性専用シェアハウス「かぼちゃの馬車」の建築を請け負っていたホーメストが、シェアハウスがこけたら一発破産になりました。元々ホーメストは、新築一戸建ての仕事を請負っていたのですが、シェアハウス一本足打法に方針が変わってそれで儲かりました。しかし、シェアハウスがダメになったことでホーメストも破産してしまったのです。ですから経営の一本足打法は怖いのです。

 ただし、最初、個人事業主をスタートする時は、一本足打法を余儀なくされます。私も建設系ニュースからスタートし、ここの基礎をつくっていました。それから営業で仕事の幅を拡大し、色々と仕事が舞い込むようになりました。多くの提携会社をつくっていくとどうなるかといえば、個人事業の事業継続が可能になるのです。ですから、今の私はよほどのことがない限り、廃業することはありません。

 私の好きなランチェスター戦略ですが、当面は一点集中で開拓していく戦略が正しいです。まず自分の食い扶持となる足下を固めた方がいいです。この分野ではかなりのダントツであり、食うに困らないという立ち位置をつくっていくことが大事です。

 これを複数の分野で同時並行でやることは賛成しません。まずダントツの分野をつくった後、次の分野にも進出していくべきでしょう。

 そして私は株もやりますから、株の格言で説明したいですが、「卵は一つのカゴに盛るな」ということです。これは、「特定の商品だけに投資をするのではなく、複数の商品に投資を行い、リスクを分散させた方がよいという教え」ですが、個人事業主も色々な提携先を獲得していくことがとても大事です。

 いくら儲かるからと言って1社専属で請負うというのは下請化になりますから、かなりの無理も聞かなければなりません。それに依存度が高くなったWEBサイトが閉鎖されたら目も当てられません。ですから個人事業主という世界で怖いのはサイト閉鎖で一発無職と言うことが十分あり得るのです。

 それに特定の人間関係に依存するというのも問題でその編集者が昇格して実務から離れると仕事が来なくなることがあります。だから私は誰に対しても丁寧に接しているのは、サイコロの目がどうなるか分からないからです。私がたまたま名刺交換した方が仕事をくれた方もいましたし、個人事業の世界は将来は分からないのです。

 なので個人事業をすすめる上で、1社専属下請は、一発無職につながりますという怖い世界です。色々と顔を売るべきです。