信条としてフェイクニュースを流さない
私は、本ブログでは政治的な発言をめったに書かないのですが、人種差別主義者で多様性を認めないトランプ大統領が大嫌いです。
なぜ、アメリカ国民がトランプ氏を大統領に選出したか、いまでも理解できません。
それでもトランプ大統領には功績があり、「フェイクニュース」という言葉を流行させたことでしょう。もっとも本人は、自身にとって都合の悪いニュースをすべて「フェイクニュース」と定義づけているようですが。
今、世界中でどこでも左右問わずフェイクニュースであふれています。これは政治的なことだけではなく、医学、歴史、文化、経済、特定民族への攻撃など項目を挙げていけば数限りないです。
フェイクニュースを作成し、アップしている理由は、管理人の信条などもあるのでしょうが、おおむねPV稼ぎです。
PVを稼げば広告も多く出稿され、自身の稼ぎになるからです。フェイクニュースのブログの中には月間100万円~200万円以上、稼ぐ人もおり、私のように地味なライターをするよりもはるかにいい収入を得ています。
より刺激的で煽るような見出し・記事にすれば、人はよりその記事に注目するからです。
企業記事でもA社の内実は、実は酷く倒産寸前だという内容はすごく読まれます。それが本当であれば問題はないのですが、まったく事実無根のケースも多く、企業にとっても迷惑でしょう。
私のTwitterの記事をみてもらえれば分りますが、私も倒産記事を扱う中で、正確なウラ取りをやっています。
しかし、ライターとして企業取材などを行なっている場合、フェイクニュースを垂れ流していれば、ライター生命が長く続くとは思えません。
場合によってはニュースサイトの信用性にかかわりますし、訴えられることもあります。一時期、PVを稼いだとしてもそうしたライターをニュースサイトが起用し続けられるか疑問に思うのです。
私は政治・経済について一定の信条があるため、自身が公平であるとは言えません。だからといってその政治家を攻撃するために、フェイクニュースを流すことは私にはできません。
「面白いからなんでも書く」
「この政治家が嫌いだから、事実無根でもバッシングしよう」
「この企業ネタは受けるからウラ取りしなくてもかまわない」
こういう理念で記事を執筆するとなんでもありになりますし、信用されなくなると思います。
結果、一時期華々しく名前が売れたとしても、最終的には取材を受ける人がいなくなるのではないでしょうか。
私の取材の多くというよりもほとんどが対面取材です。私が書いている媒体の中には、決して評判も良くない声も聞かれますが、それでも私の取材を受けていただいているのは、個人の信用度によります。
別の媒体の編集者から、「あそこの媒体でよく企業が取材を受けますね」と聞かれたことがあるのですが、コツコツ地道に信用を高める努力をしてきた自負はあります。
確かに日経新聞や朝日新聞など知名度の高い媒体であれば、企業は是非と取材を受けるでしょうが、webニュースではライター個人が信用されるかされないかが重要だと考えます。
そういうことで初対面の広報には、
「信条としてフェイクニュースは流さない」と申し上げています。