ライター 長井の気ままな生活

気ままなライター生活を綴ります

嫌な仕事の撤退は早いほうがいいです。

1回断った仕事に再度依頼が来て一度は受注し、今週は忙しくなると思いましたが、結論から申しますとこの仕事は断りました。

理由はまず技術的なこと。

仕事を行なうための仕様書が届いていなかったので、待っていました。そして、遅れて届いた仕様書を拝見しましたが、技術的なことが網羅されていて、どれが重要なのか、分らなかったので頭を抱えました。

本来であれば、打ち合わせが必要な案件でありますが、この仕様書で執筆して欲しいというのは無理がありました。

その業務に精通されている方に話を聞き、かみ砕いて表現するのが私の仕事なのですが、この仕様書ではいかんともしようがないと思いました。

それでも何回か夜遅くチャレンジしようとしましたが、仕様書を繰り返し見ても、ポイントがつかめませんでした。

実はこの仕様書はお客様に提出するのであれば完璧です。

というのはお客様の要望を聞けば聞くほどさまざまなキーワードの羅列になります。

しかし、そうなるとポイントが薄れてきて何を書いて何を書かないかが分らなくなるのです。

このような仕様書は日本ではよくあることでライティング向けでなくとも同様です。

残念ですがこのような仕様書はライターからすれば使いものになりません。

すべての要望を取りようとするから大変なのです。

細かく要望を取り入れ、それをプラン化する企画はほとんど役に立ちません。

余分な要望や項目を捨てる勇気が必要なのです。

たとえば原稿で2,000字~3,000字の内容ですべての情報を取り入れることは不可能です。

率直に申しますと、この仕様書を書かれた方は「網羅思考」のワナにはまっているのです。

論点を考え出すとそれこそ100~200も出できます。それを1つ1つ、執筆するなど不可能ですし、論点を整理し、重要な点を5点にくらいに絞るのがよりよい仕様書だと考えます。

実は企画会社の仕様書は前職でも読んだ経験が多くありますが、このような仕様書が多かったのも事実。

会社全体の要望を取り入れるとどうもこのような仕様書になってしまうようです。

そのため、クライアントからすればすべての要望が取れ入れられたから満足しますが、それを実現化することなど不可能なのです。

技術的なことはこんな感じでしたが、「この仕事は無理」と思えば撤退戦は迅速にした方がいいです。

企画会社が何を言っても一切、聞く耳を持たず、頑なに撤退する態度が必要です。

こちらからすれば付き合えば時間の無駄になりますので早めに逃げましょう。

実はフリーランスにはサラリーマンと同様、「割の合わない仕事」を「極端な安価」で行なわせる方が待ち構えています。

それは決して悪意からでもなく予算がないなどさまざまな理由があるのですが、安い仕事ほど甘言を弄する方がおります。

その甘言に一切、耳を貸さず、撤退する勇気が必要です。

明日はお金の話です。