ライター 長井の気ままな生活

気ままなライター生活を綴ります

改正健康増進法及び東京都の受動喫煙防止条例が可決~喫煙者への手紙

私がタバコをやめた理由はシンプルで、改正健康増進法案および、東京都の受動喫煙防止条例が可決する公算が強まったときに、「タバコをやめよう」と決意しました。

そして医師の診療を受け、チャンピックスを処方してもらい、最初の7日間は、喫煙しながらチャンピックスを服用します。そして本来は8日目からチャンピックスは1日二粒に増えるため、本来はここで完全禁煙する指導があったのですが、それでもタバコ減りつつも吸い続けました。

しかし、チャンピックスの効果は絶大でタバコを吸うことがだんだん嫌になり、本格的に禁煙に入りました。しかし、喫煙を一気にやめたため、禁煙鬱が起り、4日間布団に丸まっている日々が続き、妻が仕事から帰ってくるときに一緒に食事をし、また寝るという辛い時期を過ごしました。

しばらくの間、禁煙鬱に悩まされ、布団に丸まっている間、タバコのメカニズムや禁煙鬱がいつ治るかいろいろと調べていました。

今はどうかというとなんとか記事も書け、取材もできるため、禁煙鬱も治りかけですが、やはりまだ頭がハッキリしない状態が続いています。

自分も禁煙日記を書いていて感じたことは、喫煙者が自身でコントロールできれば良いのですが、おおくの喫煙者と付き合っていますとタバコが吸えない場所に1時間以上いるとイライラする方をたくさん見て参りました。

今となっては喫煙者の多くは、「患者さん」であり、ニコチン中毒という「病気」であると受け止めていまして、治療が必要であると喫煙者ご自身だけではなく、周辺のご家族の方の協力をもって禁煙に取り組んで欲しいと本心から願っています。

喫煙者に対して、「あなたは病気です」と申しますと怒るかも知れませんが、タバコが吸えないと周辺に当たり散らすというのは、大変よろしくありません。

まあ簡単に言いますと、脳みそがニコチンに支配されている状態です。ニコチンを摂取と、ドーパミンが大量に放出されますのですごく気持ちよくなります。ところが、ニコチン切れを起こすと、イライラが募り、またタバコを吸う、その繰り返しなのです。

私が喫煙者をニコチン中毒患者と呼ぶのはそのためなのです。このニコチン中毒はやっかいで依存度は高いです。実際、世間ではドラッグの危険性ばかり、報じられますが、タバコのニコチン中毒も決して甘い物ではありません。

そして仕事をして、出先で一服ということもありますが、その一服の場所を探すのがこれからものすごく大変になります。かつて喫煙者であった私はドトールタリーズなどの喫煙可能な喫茶店を探していましたが、これらの喫茶店もいつまで喫煙できるかわかりません。喫煙室を設ければ喫煙可能ですが、結構手間とお金もかかることで、とりあえず今後決定していくことになります。

出先の事務所で吸っていたこともありますが、事務所は完全禁煙になり、都内に入って仕事をする際、タバコを吸うことはかなり難しくなります。

ハッキリと言いますと、みなさんのご自宅から一歩出て、都内に入るとほとんど喫煙できなくなるとみていいです。吸えるのはご自宅だけです。

コンビニ前に灰皿も置いてあるところがありますが、あれもそのうち撤去されるでしょう。

これを機会にタバコをやめましょう。タバコは合法ではありますが吸える環境にありません。ニコチンに支配される人生もそうそう楽しいものでもないでしょう。

タバコをやめると、ヨーロッパやまだわれわれが知らないような地域に行くこともできるようになります。禁煙してもグルメなどほかで楽しみをみつければいいのです。

喫煙者が今回の法改正や都条例に不満を持つお気持ちもわかります。ただ、不満を持ったところで法律や条例は変わりません。粛々と受け入れざるを得ないのです。

それにいつも、タバコを吸える場所を探すために、いい大人が街をうろうろするというのもどうかと思うのです。その時間がありましたら、別の有効活用ができるのです。

そしてみなさんに驚くべきニュースがあります。わたしは現時点で14日と5時間禁煙しています。吸わずに済んだ本数は284本、そして節約できたタバコ代は約6000円になります。

たった14日くらいタバコを我慢すればこれだけ節約できるのです。

そして私は嫌煙者に対して少し申したいことがありまして、あまり喫煙者を責めないで欲しいのです。事情があって喫煙される方がマナー悪いなどいろいろと言いたいことがあることは理解できます。

しかし、きつい言葉を投げかけるだけでは喫煙者も意固地になるばかりです。

自力で禁煙できる方は尊敬できますが、なかなかそうもいきません。ニコチン中毒患者にとっていちばん必要なことは治療です。それは私たちにはできません。私たちは患者さんを適切な医療ができるお医者さんに誘導することが大切だと思うのです。

そしてお医者さんは、患者さんを治療するのが仕事ですから、親身になって相談に応じてくれます。

私が禁煙鬱に悩まされたとき、お医者さんが心配して電話をかけてくれ、いろいろと励ましてくれました。それぞれの地域には地域医療に責任をもって医師の仕事を全うしているお医者さんがおります。

もちろんすべてのお医者さんが禁煙治療をしているわけではありませんが、事前に調べて禁煙治療を行ない、タバコと決別し、新たな生活を踏み出して欲しいのです。

タバコをやめるともっと面白くエキサイティングな人生が待っています。