禁煙生活で規制が緩かった昭和時代と香港旅行を思い出す
昭和時代は思えば規制が緩かったです。私はもちろん、覚醒剤が合法だった時代は生まれていませんが、製薬メーカーが広告を打っていた時代もありました。
今思えば、テレビもかなり規制が緩かった覚えがあります。ホームの下の線路には、タバコの吸い殻が山ほど捨てていたのですが、昭和時代はなんでこれが許されたのだろうかと思い起こします。
実は、これは本当はおかしいのではないかと考えたことはあります。タバコの吸い殻が線路上に捨てられる光景はやはり異様でした。
青春18切符で本当に遠いところまであてのない旅をしていたこともあります。ある田舎の風景を見て、「年を取ったらこんなところで隠居したい」とも思いました。旅に目的があったわけでもないのです。ただ感傷的な気分を味わいたかったのでしょう。
そんな在来線でもタバコが吸えて、旅のお伴はグリコのポッキーではなくマイルドセブンでした。
そういえば、当時、南野陽子さんや菊池桃子さんというアイドルがいて、グリコの宣伝に登場したことを思い出しました。
多分、その宣伝の影響で旅に出ていたのでしょう。
旅に出てすこしガラが悪い路線に入ると中学・高校の生徒たちが堂々とタバコを吸っていました。
タバコについての害悪は本人だけの問題ではなく、副流煙、そして日本全体の町の景観を乱していたことは否定はできません。
大人になったらタバコを嗜むことが一種の文化でした。男性の喫煙率は1966年では、83.7%とのことですが、どう考えても異常でした。2017年の日本人の平均喫煙率は男性が28.2%とのことです。かなり減りましたが、先進国としては高い率です。
昭和時代はタバコが安かったため、タバコ飲みも多かったのでしょうけれど、これだけタバコが高騰し、吸える場所も限られるとなると自然と禁煙する人が増えるのでしょう。
以前、香港・マカオの旅に妻と行った際、コンビニでマイルドセブンを求めたのですが、値段が高くてびっくりしました。中国本土は値段はマチマチです。
香港は、外ではタバコOKですが、室内では厳しいです。ただしタバコの値段が高いためか、香港人がタバコを吸う光景はあまり見ていません。
妻とも話しましたが、香港はタバコが高いため、香港人はタバコを吸わないのではと仮説を立てたことがあります。
中国本土は安いタバコもあるのでそこそこ吸う人もおり、タバコの価格がある程度、喫煙率を決める可能性があると考えています。
私は日本のタバコの価格はほかの先進国と比べて安いと考えています。欧州並みとは言わなくても、香港の800円くらいという価格設定により、相当、喫煙率は下がるのではないでしょうか。