ライター 長井の気ままな生活

気ままなライター生活を綴ります

「建物だけではなく人間のリノベーションも必要」

私があるデベロッパーを取材し、その後、リノベーションを担当した施工者にも追加取材をしました。

基本的に業界紙や経済紙はその日に入稿しなければならないので、デベロッパー取材はみなさんで行ないますが、施工者取材は私のみです。

これはwebニュースでは、よくあることなのですが、発表記事でお金をもらえるほど甘い世界ではありません。必ず独自ネタを挿入しなければならないのです。

その施工者は女性であり、総合プロデューサーという肩書きでした。

私にとっての独自ネタはまさにこの施工者の取材だったのです。取材が終わった後、逆に好奇心を持ったのでしょう。こう聞かれました。

「あなたはなぜ施工者に取材しようと思ったのですか」

デベロッパーは華やかな世界であり、取材がそこに集中するのは当然のことなのです。

ですから、施工者がこの質問をしたことは当然のことでした。

話は長くなりますが、私は会社を辞めたとき、本当は自宅警備員に毛の生えた仕事をして細々と生活するつもりだったのです。

まあ昨今流行のニートに近いモノですが、たまたま建設系のwebニュースが誕生して、前職から副業で執筆していた経緯もあり、少しは世のため人のために生きていくことも大事かなと思って執筆しています。

もともと大学は文学部卒でしたが、よくわからないことに長く建設業界で働いていたモノですから、視点としては今後の建設業界のことを考えると施工者と職人の地位や処遇改善のため、もう一働きしないといけないため、施工者や職人視点で執筆していることを伝えました。

実際、建設業界は高齢化が著しく、このままだと担い手がいくなることの危機感があり、少しでも建設業に入職してくれる人が増えればいいという願いが込められていることも話しました。

その女性施工者は私の仕事に対して感動されていて、「是非頑張ってください」と励ましの言葉を私に伝えました。

私のその女性施工者とリノベーションに加えて、同時に建物だけではなく人間もリノベーションすることで新たな価値が創造し、それには環境を変えることが大事であると話しました。

オッサンは役に立たないと昨今言われますが、自分で決めつけるのではなく、意外なところに必要とされることもあるとも話し合いましたが、女性施工者はまだまだ人生これからですと続けて励ましてくれました。

さらにはこういう活動をしている建設系webニュースに対して謝辞を伝えられました。

ニュース記事を作成する際にいろいろと謝辞や感謝されることが多いのですが、女性施工者から、あなたのような方は社会から必要とされていると言うことを真っ正面に伝えられると本当に嬉しく思いました。

こういう時は取材冥利に尽きるところがあります。本当にオッサンは1日に移動して2回取材しますとしんどいのですが、こういう時は疲れも取れます。