ライター 長井の気ままな生活

気ままなライター生活を綴ります

コミック高岡閉店の裏側にあるもの

 大学時代、オタク生活を満喫している中で、存在感を示していたのが、コミック高岡でした。当時は週に一回くらいは、神田神保町に行っていた気がします。

 それだけ、本好き、マンガ好きでした。しかし、最近、街の本屋が次々と閉店しています。ちなみに大阪出張の時にお世話になっていた本屋も破産しました。

 

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 そんな中、神田神保町のコミック高岡が3月31日に閉店するニュースが飛び込んできました。

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 当時、Amazonもネットもなかった時代に漫画本を探すとなると、コミック高岡に行くのが一番効率が良かったのです。当時のマンガ好きは、必ずこの書店に立ち寄り、書店は人であふれていました。その反面、立ち読みには厳しかったです。ここでなかったら、多少高くてもいいのであれば、中野の「まんだらけ」で探すパターンです。

 コミケが今のビックサイトではなく、晴海の国際展示場時代がコミック高岡の全盛期だったかもしれません。その全盛期がしばらく続く中、Amazonが日本にやってきましたが、私の周辺の本屋でもそれほど危機感を抱いていなかったのです。やはり本は手に取って確認してから購入するだろうと予想していたのです。さらに数年後、電子書籍kindleが登場します。kindle登場後、私も電子書籍に移行しました。

 しばらくたち神田神保町も昔と比較して本屋がずいぶん少なくなりました。出版不況と言われていて、紙の本が売れなくなっています。野球漫画の水島新司氏は頑なに紙の本にこだわり、電子化にしませんが、やはりいろいろな作家さんを見ると電子化に踏み切る人が増えました。

 実は、このあたり周辺取材した人に聞くと意外にも「漫画村」の影響は少ないとのこと。やはり、Amazon楽天のような電子書籍参入や本の発送の利便性が高くなったことがとても大きいです。

 ですから書店と出版取次の経営はとても厳しくなっています。私も「コミック高岡の閉店はショック」と言いつつも、ここ数年Amazonkindle本に頼り、行っていないかったというのが実情でした。Amazon自体が考えようによっては出版取次みたいな存在です。

 出版取次はリアル本を本屋に配給しますが、返本も増えています。そうすると次に出版社が行うことはリアル本を減らすことです。電子書籍が普及するにしたがって、この負の連鎖が次々と起こり、リアル本屋と出版取次の経営が厳しくなっています。

 本屋だけではなく、レンタルビデオ店TSUTAYA」などが次々と閉店していますし、残る業務形態は何かを見定めることが必要になってきます。

 ちなみに、「TSUTAYA」は図書館経営にシフトしているようです。私は大学を卒業したら本屋か出版社に行きたいと希望していました。出版社は当時、1000人に一人が合格という狭き門でした。

 そんなかんやで今はネットで文章を書く仕事をしていますが、若い方に言いたいことは一つあります。それはやはりこれからも残る仕事とは何かを見つけることは大切です。

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