ライター 長井の気ままな生活

気ままなライター生活を綴ります

60歳から始める個人事業主~なぜ優秀な若者があなたの会社を退職するのか

 会社で学ぶスキルは二通りあります。その会社でしか通用しないが出世が可能な仕事とどこでも通用するスキルです。私がサラリーマン時代、機関誌を作成していたときにある人から、「長井さんは独立してもライターとしてやっていけるんじゃないの」と聞かれたことがあります。新聞作りというのはほかでも通用するスキルと思われがちですが落とし穴もありました。

 私が機関誌を作成するクライアントはただ一人でしたので、ライターとして汎用性がなかったのです。クライアントが一人というのは特殊な新聞で、政治家や行政官に配布はしていましたが、読まれないと言うことも自覚はありました。まあこのクライアントはオーナーです。ちなみに、オーナーには今でも感謝しています。偏った新聞づくりだったと回想はしつつも、15年もこの業務に携わることができ、いい経験になりました。

 人生100年時代は置いておいて、これからは働く期間が長く時代は確実に到来します。私はサラリーマン時代、労働力を提供する代わりに会社に対しては都合よく利用すればいいと考えています。サラリーマンってこんなことを言うのもなんですが、お金をもらって勉強できるのです。これを逃す手はありません。

 そして高いスキルを得られれば独立か転職かいろいろな道があってもいいです。終身雇用が当然の時代であれば55歳定年まで1つの会社で人生を捧げる働き方でしたが、それも長く続きませんでした。

 しかも、今はSNSやネットで転職情報があふれています。人材の流動性はたぶんネット時代でよほどの不景気にならない限り止まらないです。人事や労務担当者は大変です。

 そこで若者が何を考えているかと言えばどの会社でも通用する汎用性のあるスキルを身につけたいことです。転職の自由度がより増すスキルを得ようとしているのです。私はサラリーマンの落ちこぼれなので若者に何か言う立場にはないですが、なかなかたくましいです。

 私はこの点について非常にいい考えと評価し、私の若い頃よりもしっかりしていると感心しています。会社側や組織側は、若者が退職すると裏切られたと思うかもしれませんがそれは違うのではないでしょうか。会社が社員を一生面倒見る時代でもないですし、会社が引き留めをしても、会社側の約束があてにならないことはこのネット時代ではみなさんよく知っています。

 会社も若者を奴隷のように扱い、裁量も自由度がない働き方を強要するのであれば相当な心得違いです。実際、そういう会社は若者の踏み台になり、技術を習得したら次の会社に転職されます。それで近頃の若者はけしからんと嘆いても無駄です。

 若者からすると働きやすい組織で働いた方がいいわけで、若者が次々と転職される職場は、働きにくい職場なのです。そこで自組織の改革が求められます。

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