ライター 長井の気ままな生活

気ままなライター生活を綴ります

60歳から始める個人事業主~聞く力と教わる力

私は個人事業主になって以来、白紙の状態で仕事に臨んでいます。

分からないことがあれば、分からないので教えてくださいと言いますし、それははじめて知りましたので教えてくださいと遠慮なく取材対象者に話します。

取材の中には私の不得意分野もありますので、そういう際には、笑いつつ、

「すいません。素人でも分かるように説明お願いします」と話します。

世の中、森羅万象なんでも知っていれば、どのような取材でも対応できるのですが、そういう人はそうそういませんし、いたら少し気味の悪さを感じます。

もうサラリーマンでもないのですから、プライドも全部捨てて一からやり直す気持ちも大事であり、その際大きな武器になるのが、「聞く力と教わる力」です。

「このオヤジはいい年してこんなことも知らないのか」と思われてもいいじゃないですか。

私も得意分野ではさすがに素人とは言いませんが、「これは難しい分野だなあ」と感じたら、「申し訳ないです。この分野には素人なので、教えてください」と頭を下げることは厭いません。

こう話しますと、みなさん非常に丁寧に教えてくれます。変に知ったかぶりをするよりも好感を抱かれるようで、「そもそもこの単語の意味はなんですか」と聞くと、30分くらいかけて説明してくれますのでわかりやすく頭に入ります。

やはりその道の専門家というのは精通しているようで、説明もわかりやすいです。そうしますと原稿も書きやすいです。

これはサラリーマンにも言えることで、50代を過ぎれば、エクセルのマクロなどを扱えない人も多いかも知れませんが、若手社員に頭を下げて、「よろしく頼むよ」と言ってもいいでしょう。

あるいはやり方を教えてもらうというのもいい手です。

これはオッサン世代に限らないかもしれません。若手でも「聞く力と教わる力」を養っていけば、どの世代でも知識を吸収できますし、オッサンでも新たな伸びしろが生まれます。

私はオッサンでもまだまだ仕事を楽しめると思うのです。ただし、変にプライドを持ち、「オレはなんでも知っている」という態度で臨めばあとあとの人生で逆に恥をかくことになります。

50代に限らず、「知らないので教えてください」という態度で生活していれば世間はそれほど悪いように致しません。

そしてこれも付け加えたいのですが世の中は、知らない人に対しては善意をもって教えてくれる人の方が圧倒的に多いのです。