ライター同士の思想対立
ライターにはジャーナリストほどではないが立ち位置がある。
私の場合でも若干あり、在日外国人やマイノリティーに寄り添うような記事が多く、働き方では労働者に、夫婦関係では妻側に立つことが多い。
ギャンブルを推奨する記事も絶対書かない。
先日、取材した方に、私が執筆しているとあるwebニュースのことを論評されたが、
「あそこ面白いよね。マッチで火をつける役割のライターと消防の役割をするライターが共存しているよね」と言われた。
そこで、私は、「火消しの役割のライターです」と話した。世間ではそれをマッチポンプというのだが、このwebニュースの編集は絶妙なバランスで両ライターを活用している。
これが雑誌だとこうはいかない。
例えば保守系論壇の「正論」などは保守の人間で安倍首相を擁護するが、革新系の雑誌である「世界」だと批判記事であふれている。正論の書き手は世界には書かないし、逆もしかり。
このweb系ニュースはどっちもありだが、ライター同士は思想対立についてどう考えるかと言えば私はまったく興味がない。
おそらくほかのライターも同じことを考えていると思う。
Twitterで思想がどうのこうので喧嘩するのも面倒くさいし、ネットで討論しても不毛であると保守リベラルライター問わず考えているからではないだろうか。
何よりもカネにもならないことはしたくないのだろう。
そんなかんやで私の場合は極論は言わない。なるべくバランスの取れた記事を心得つつも、若干自分の思想もテイストする。
ただ世間でのライターの存在はどっちも必要なのだろう。まあ思想が違っても飲み会の席では仲良くしたいと考えている。