ライター 長井の気ままな生活

気ままなライター生活を綴ります

会社を辞めるのは簡単です。

会社を辞める決意をするというのは自分にとっては重要ですが、会社にとってはたいしたことではありません。

一大決心をして、退職を伝えるときは緊張なりするものですが、受理する方からすれば、まあこんなものかと思います。

とりあえず引き留めはするでしょうけれどそれも表面的なもので、退職願でも退職届でも儀礼的な書類を受け取るのであって受け取る側もとりあえず神妙にしますが、心から引き止めるのではありません。

辞めていく人間を引き止める労力は私は無駄だと思っています。ちなみに、社長からは1週間頭冷やせと言われ、実際冷やしましたがそれでも決意は変わりませんでした。

社長とは前前職を含めると20代からのつきあいでそれなりに別れるときはまあ感慨深いものがありましたが、自分の新しい名刺をつくり、「自分でライターやりたい」と言う希望を出し、独立することを強く願い出たところ、喜んでいました。

ちなみに、前職の仕事である社長インタビューの中で、「世の中みんな社長になれば面白い社会だと思う」と言われたことが今でも印象に残っています。

聞いたときはまじめに受け止めていなかったのですが会社を辞めて独立した今であれば、その社長の言う言葉が理解できました。

あとは、引き継ぎ業務があり、後任の方が出社した時にあわせて私も出社しました。

私は辞めていく人間なので引き継ぎは最小限にし、分らないことがあれば聞いて欲しいと伝えました。

引き継ぎと言っても経験で行なったことが多いので取引先の相手のデータを渡しただけです。あとはロッカーに色々私物があったのでそれを整理したくらいでしょうか。

私は辞めるとき、多くの方に会社は1人や2人抜けてもまったく問題なく動くということを伝えていましたが、実際その通りになっています。ですから、自分が抜けたら会社は大変なことになるのではないかと考える必要は全くなく、辞めるという決意があれば、会社に残る理由はどこにもないのです。

ちなみに、私が会社を辞めてから連絡があったのは1回だけで、「あの資料どこにあったっけ」という問いでしたので、それはそこにありますと回答しただけでした。

そして私は会社のある人に伝えましたが、私が会社を辞めたら、余裕で1週間くらいで忘れるものですよと言いました。

その方は私の発言を否定しましたが、実際お互いに日常の仕事で忙殺されますから、基本考えている余裕がなくなります。

それでも時々、前職の仕事を夢に出ることがあり、それがだいたいは悪夢で覚えているのは締め切りに間に合わず会社の偉い人たちが私を会議で糾弾するものでした。

割合に感謝しているのは退職金については想像以上にもらえたことと、有給休暇をほとんど消化できたことだったと思います。

この会社では退職時の有休全取得については厳しくあまり適用されていませんでした。私の場合、上司と関係が険悪でしたので、会社側も私と上司が合わせないように配慮してくれたものだと受け止めています。

ちなみに、今でしたら上司と町で会ったとしても「やあ元気だったですか」と余裕で言えます。

私は相手に対して、一時的に怒ることはあっても長くネガティブな感情は持ちません。

そもそも私は引き継いだ方の顔と名前も覚えていません。

会社を辞めるのは本当に簡単です。