ライター 長井の気ままな生活

気ままなライター生活を綴ります

60歳からの個人事業主~有能な経営者は低賃金でこきつかうことはしない

  帰ってきました。この3日間、沖縄に妻と二人で旅行していました。台湾に続いて、沖縄旅行と景気が良いと思われがちですが、旅費はLCCのキャンペンーンで激安でしたし、宿泊も簡易式ホテルです。ですからみなさんが考える以上に旅行費は安く抑えられます。これが正規の料金で行くと、さすがに厳しいです。私は個人事業主になり、思いついたらいつでも休日を確保できることと、LCCにより、世界が大きく広がりました。

 沖縄旅行記について後日、写真や行った先々のことを整理して執筆したいと思いますので、ごゆるりとお待ちください。ということで、本題に入ります。

   私はサラリーマンから降りた人間で、今は取材を通じて社会を見ています。その意味で、勝ち組や負け組にも関心はありません。

 いろいろな経営者を見てきましたが、有能な経営者は社員を低賃金でこきつかうことはありません。逆に無能な経営者が社員を低賃金でこきつかいます。社員に長く頑張ってもらうためには、当然それなりに報酬を払います。だいたい、離職三大理由は、「給料が安い」「労働時間が長い」「人間関係が最悪」です。

 そのトップに来るのが「低賃金」です。私は世の中にはこんなに底辺の職場があるのかと実際に体験し、働いたことがあるのでよくわかるのですが、この賃金で生活ができるのだろうかと実感しました。

 しかも帰宅が夜10時ほどです。今でいうブラック企業なのでしょうが、やっぱりこういう経営者を見ていると、従業員に関心がないのです。今でもその会社は土曜日出勤で平日は夜10時、年収は30代中盤で300万円くらいです。

 このブログはお子さんのいる方もご覧になられますが、今の時代、一定の大学に入学させ、いい会社に入らせたいという意向があるのは理解できます。実際、給料などの処遇は経営者や業界で決まることが多いです。

 剰余利益で経営者が御殿を建てている様子も見てきました。

 当然、こういう経営者のもとで働きたいという新卒者は少ないですから、本当に聞いたことがない大学から人を集めます。私も大学で差別する気はないのですけれど、低賃金でこき使う経営者は明らかに無名大学をターゲットにします。これは恐ろしいことです。なぜ、無名大学をターゲットにするか。中堅大学以上からは相手にされないからです。

 無名大学の新卒者をリクルートしてこきつかいますがまあだいたい3年も持たないことが多く、やめてしまい、次の会社を探します。ですからそこそこいい大学に入って、有能な経営者から認められることは、大事なことなのです。

 世の中には、無名大学の新卒者を狙う悪い経営者がいるということを知ってほしいのです。はっきり言いますと新卒者を食い物にしています。食い物にしながらも平然としている経営者は世の中には想定以上に多いのです。

 だからいい大学に入る、いい工業高校に入って技術を習得することは悪い経営者から狙われないという意味で、合理的な行為でもあります。これを読んだ親御さんはお子さんに伝えてほしいことは世の中には想定以上に悪い経営者がいて、無名大学に入るとその経営者が食い物にすることを教えてほしいのです。

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60歳からの個人事業主~個人事業は客層が大事

 私たち夫婦は、つくづくお金に縁がありません。もともと、サラリーマン時代も上昇志向もなく、給料も出世も運だと割り切っていました。実際たいしたことがない役職でサラリーマン時代の幕を閉じました。

 そして個人事業主を開始しましたが、お金を儲けたいからという動機ではなく、自分の裁量で仕事をしたいという意向のほうが強かったです。そうなると当然、給料もガクンと落ちましたが、満足度が高いのが個人事業の仕事です。

 いろんなライターが昨年はこれだけ稼いだとアピールする人もいますが、わたしはとてもとても無理ですね。個人事業の会計年は1月~12月で計算しますから、年末にはツイッターで今年稼いだ金額を明示されている方が多かったです。

 それを見て私はなんとも思いません。私たちはとりあえず食べるのに困っていないので今のライフスタイルを変えることはしません。

 人それぞれ考え方が違いますが、普通に食べていければそんなに深刻に考えなくてもいいのではないかと思います。そこで老後についても心配だという人もいますが、重ねて提案しているように個人事業で稼ぐことでしのげるはずです。

 そこで気を付けたほうがいいのは、個人事業は客層を選んだほうがいいです。客層が悪いと最悪です。これはお金よりも場合によっては大事なことです。

 これはライターとか業種は関係ありません。私がサラリーマン時代、チラシを作成していた時、オーナーは思いついたら何回でもやりなおさせる人で、昨日と今日は全然話が違います。その度に私は印刷業者と打ち合わせし、やり直して修正するのですが、とにかく度が過ぎた修正でした。担当員である私もこれだけ修正させたから悪いから少し、金額を上乗せしないといけないと思いましたが、オーナーは金額まで指定してくる人でした。それも非常識的に安い金額でした。

 オーナーは、自社製品を買いたたかれている人ですから、印刷業者の気持ちも理解してくれるのではと思いましたが、想定外にかなりの理不尽なことを言っていました。

 オーナー直轄の指示で動くサラリーマンは、印刷会社や企画会社に提案、企画や見積もりを提出するよう促すのですが、意外と仕事はそんなに発注しないのです。はっきり言いますとこの仕事をしていた時の私はダメサラリーマンでした。自分でアイディアがないので他人を当てにしていました。

 こういう客層を選ぶと一時的には売り上げは上がりますが、その代わり時間を取られ、利益があがらないのでよくないです。ですから以前の私を反面教師として学んでほしいです。こんな会社に近寄ってはいけません。

 今の私は仕事相手がプロの方で仕事内容を理解してくれるので楽です。

 お金も大事ですが個人事業は客層の選択に失敗すると胃をやられます。私もメンタル面がそれほど強くないので、客層に恵まれることがとても大事です。

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60歳から始める個人事業主~なぜ優秀な若者があなたの会社を退職するのか

 会社で学ぶスキルは二通りあります。その会社でしか通用しないが出世が可能な仕事とどこでも通用するスキルです。私がサラリーマン時代、機関誌を作成していたときにある人から、「長井さんは独立してもライターとしてやっていけるんじゃないの」と聞かれたことがあります。新聞作りというのはほかでも通用するスキルと思われがちですが落とし穴もありました。

 私が機関誌を作成するクライアントはただ一人でしたので、ライターとして汎用性がなかったのです。クライアントが一人というのは特殊な新聞で、政治家や行政官に配布はしていましたが、読まれないと言うことも自覚はありました。まあこのクライアントはオーナーです。ちなみに、オーナーには今でも感謝しています。偏った新聞づくりだったと回想はしつつも、15年もこの業務に携わることができ、いい経験になりました。

 人生100年時代は置いておいて、これからは働く期間が長く時代は確実に到来します。私はサラリーマン時代、労働力を提供する代わりに会社に対しては都合よく利用すればいいと考えています。サラリーマンってこんなことを言うのもなんですが、お金をもらって勉強できるのです。これを逃す手はありません。

 そして高いスキルを得られれば独立か転職かいろいろな道があってもいいです。終身雇用が当然の時代であれば55歳定年まで1つの会社で人生を捧げる働き方でしたが、それも長く続きませんでした。

 しかも、今はSNSやネットで転職情報があふれています。人材の流動性はたぶんネット時代でよほどの不景気にならない限り止まらないです。人事や労務担当者は大変です。

 そこで若者が何を考えているかと言えばどの会社でも通用する汎用性のあるスキルを身につけたいことです。転職の自由度がより増すスキルを得ようとしているのです。私はサラリーマンの落ちこぼれなので若者に何か言う立場にはないですが、なかなかたくましいです。

 私はこの点について非常にいい考えと評価し、私の若い頃よりもしっかりしていると感心しています。会社側や組織側は、若者が退職すると裏切られたと思うかもしれませんがそれは違うのではないでしょうか。会社が社員を一生面倒見る時代でもないですし、会社が引き留めをしても、会社側の約束があてにならないことはこのネット時代ではみなさんよく知っています。

 会社も若者を奴隷のように扱い、裁量も自由度がない働き方を強要するのであれば相当な心得違いです。実際、そういう会社は若者の踏み台になり、技術を習得したら次の会社に転職されます。それで近頃の若者はけしからんと嘆いても無駄です。

 若者からすると働きやすい組織で働いた方がいいわけで、若者が次々と転職される職場は、働きにくい職場なのです。そこで自組織の改革が求められます。

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60歳から始める個人事業主~会社は退職者から問題点を聞き出そう

 会社の退職は、それぞれの諸般の事情によりますが、「給料が安い」「労働時間が長い」「人間関係が悪い」が三大理由です。ただしそれとは別に人間関係もよく今後ともこの会社を背負ってほしい人にやめられるケースがあります。こちらの退職理由は会社側からすれば結構深刻です。要するに社員から会社の将来に見切りをつけられたのです。これはなかなか寂しい感情を抱くかもしれません。

 ただ、若者からすれば、新たな成長ステージに入るための転職であるため、そう選択しただけです。保守的な会社は退職すると裏切り者と判断するかもしれませんが、社員が成長ステージに入ったと喜んでむしろ楽しく送り出してあげる方がいいのではないでしょうか。加えて「出戻りOK」も検討してもいいのです。あるいは退職者に対して、会社への提言を求めて会社改革に乗り出すいい機会ととらえてもいいのです。

 私はここでほとんど意味のない行為は「引き留め」だと思っています。辞意を上長に明かすときは実は転職先も決まっているケースが多いのです。ですから慰留しても無駄です。また、その際、会社側も出来もしない約束もしないことです。

 「次の人事ではキミを係長に推挙しようとしていたんだ」

 こんな話はなんの意味を持ちません。

 最悪な「引き留め」は会社の都合で「君が辞めたらこのプロジェクトはどうなる」と個人を会社の歯車としか見ていないことです。これであればますます辞意が固まります。

 ベストなのは、「まずは話を聞こう」と聞く姿勢を見せることです。何が問題点で辞めるに当たり不満を聞き出すヒアリングの姿勢がいいです。意外と不満を全部話したらすっきりして退職をとどまったケースもあるのです。

 今まで社員の退職をマイナスイメージととらえる会社が多かったのですが、会社側からは退職を契機に、会社の苦言を誠実に聞く姿勢が求められます。退職者は利害関係がなくなりますので会社の問題点を誠実に話します。私も倒産した会社を取材し、元従業員から会社の問題点を伺いますが、「実はあの会社はね・・・」と冷静に説明します。

 会社側は自組織を正義と、辞めた人間を裏切り者とそれぞれ定義しがちですが、ここで会社側が落ち着いて見つめ直すことは自組織の問題点の改善に取り組むことです。

 中には単なる不満だけを言うにとどまるかもしれませんが、意外と会社をよくするヒントが隠されています。

 私は若手社員が残ってくれる環境はいろいろありますが、仕事の自由度だと思います。その自由度がなければ単なる歯車と感じ、やりがいそのものがなくなります。私が退職した理由は様々ありますが裁量権がなかったことです。

 実は若手や有能社員を引き留めする方法はありますが、上長が事前に部下の辞めたいサインを察知することです。しかし保守的な社員は飲みに誘うことが多いですが、これもおすすめしませんね。

 会社は場合によって洗脳の場所であって、融通が利かない側面もあります。そこで会社が自己改革が出来なければ会社そのものが壊死していくのです。

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60歳から始める個人事業主~パートナーが生き生きとする環境

 Windows7を現役で使っていましたがいよいよ、寿命が来ました。もう重くなっていて、ハードディスクドライブのガリガリした音がなり、いつパソコンがクラッシャーを起こすかわからなくなりました。

 私はOSではWindows7に惚れ込んでいて、Windows10に移行したくなかったのです。なるべくWindows7が壊れるまでマシンを使おうとしていました。

 妻が持っているパソコンはWindows10ですが、これは悪くありませんが、せっかくなので新規パソコンを買うことにしました。昔であればヨドバシやビックカメラに行ってお気に入りのパソコンを選択していましたが、今は妻がネットから適当に選んでいます。

 私は難しいソフトは不要でOfficeで十分なのでビジネス用のパソコンならなんでもいいと伝えたところ、ネットで1機種に絞り最も安く販売しているネット店で購買しました。

 新しいパソコンを購入した場合、資料の移動がやっかいです。これはライターでも同様ですが、資料が壊れたら目も当てられません。ですから、私はハードディスクドライブのガリガリした音が聞こえたとき、移動ファィルを作成してUSBに保存していました。

 昔であれば新しいパソコンを選択するのに時間をかけていましたが、今はそれほど悠長にできません。

 パソコン選びについては私よりも妻の方がずっと優れています。家族で一緒に暮らして大事なことはお互いの強みを生かし、夫婦であればともに肯定していくことがとても大事です。

 妻やパートナーを否定することは簡単です。しかし、関係が悪くなるだけではなく不幸になります。あるいは妻側の家族なども否定すべきではありません。

 否定せずお互いの強みを尊重していくと夫婦は幸せになり、パソコン選びでも妻は積極的に生き生きとして動くことになります。

 実は東京ってお互いを干渉しない街ですから、見えていないだけで一定の方々が不幸な方は存在します。私は夫婦が不幸になる要因は、相手を否定することだと思います。さらにいえば会社でも同じです。上長が部下を否定ばかりしたら、最後には嫌になります。部下は上長の顔ばかり伺うことになりますがそんなことでいい仕事ができるはずはありません。

 私は生きていく中で大切なことは仕事ができることではなく、幸せになることだと思うのです。私たち夫婦はそんなにお金を稼いでいません。実は私も妻も正社員の道よりも、ストレスのない道を選択しました。おかげさまで私たち夫婦は幸福です。

 人間の幸福とは何かということを多忙な人生の中、一度は止まりつつ考えていくべきです。パートナーや部下を否定ばかりしている人であればその姿勢を思い直すべきです。これはお互いが不幸せになります。

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60歳からの個人事業主~資本家の論理と道徳論

 本ブログは時に事業者向けに執筆することがあります。事業者の方々も日々の労務管理は大変ご苦労されているかと思います。

 今、正社員を雇用するのはなかなか大変です。その理由は社会保障の負担です。ある人を20万円で雇用しようとすると、厚生年金や健康保険は6万円の負担になります。これを労使折半になりますので会社側は3万円の負担になります。

 一方、会社はそこまで払っているのでもとをとりたい意向もあるのか、社員を徹底的にこき使います。当然、社員側も納得いきません。ですから労使双方に不満が生じるのです。

 私のサラリーマン時代、ふと感じていたことはその仕事は正社員でなければ対応できないものなのかと感じておりました。これはリクルートの取材でも勉強したのですが昔ながらの事務の仕事というのがほぼなくなっているようで、今の事務はなかなか高度で、株主総会にも対応できる能力の人を求めているとのことです。

 そこで人事も考えることは、正社員のあり方についての検討もするでしょうが、会社側からすると正社員に対しては相当なことを求めることになり、これを基幹社員とするならば、それ以外はパートか個人事業主への委託でよいと考える企業が増えるのは当然のことです。

 そこでパートか個人事業主に業務委託をすることが今後の会社の方向性になっていくと思うのです。ただし体力のある企業は囲い込みをするため、正社員を雇用するでしょう。しかし、中小・零細企業はなるべく外注化していくことが戦略的には正しいようです。

 ただし一番の問題は、外注化するお金がないため、社員を徹底的にこき使うことが時として見受けられます。これは会社のブラック化の道になります。私はブラック企業をみているとこんな仕事まで正社員がするのと驚いたことがあります。

 「そんな仕事までやったらいつまでたっても正社員は帰れないよね」

 当時のある企業を取材したときの感想はこれでした。これからの労務管理は全員が正社員である必要がなく、パート、個人事業主のそれぞれの仕事に分割していくのが望ましいです。正社員に求められる仕事はよりシビアになっていきますが、これからの人手不足時代では労務管理が鍵になっていきます。そこで、労務担当者はいろんなところに声をかけて人が集まるような仕組みをつくっていくことが大事になります。

 ここであえて言いたいのは、資本家側は自分だけが儲かればよいとエゴイズムに走るべきではありません。いつか書きますが、オーナーは、「お客様を幸せにしよう」といいますが、肝心の従業員が不幸せでは心が離れていきます。資本家は、まずは従業員を幸せにすべきなのです。資本の論理よりも幸せの論理で進めていけば、人は必ず集まってきます。

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