安倍政治に是々非々という野党は消滅していくでしょうなあ
私は安倍政治に対して良いか悪いかは、あえてコメントをしません。
しかし、野党でありつつ、党の代表が「是々非々」という言葉を聞く度にいらいらしていたのも事実です。
「是々非々」というのは単なる言い訳であり、国会論戦を聞く度に自民党に応援団の演説を行ない、結局、「安倍政治」に賛同という立ち位置にしか見えません。
ですから、むしろ、「我が党は安倍政治に賛同だ」と言ってくれればむしろ清々しいと思います。
ただ、野党であり、自民党と選挙協力を結ぶわけでもなく、単なる自民党の補完勢力であるならば、政党としての魅力が欠けています。
というのも安倍政治に賛同しますと考えれば自民党に投票すれば済む話であり、補完勢力に投票する義務はありません。
自民党と選挙協力を結ぶメリットでもあれば別ですが、補完勢力政党の立候補者の地区でも必ず自民党は候補者を立てます。
ネットでは自民党支持、維新の会支持と言いつつも、投票先は結局自民党の人が多いです。今の小選挙区制度では1人しか当選しませんので、日本維新の会や希望の党の退潮は、「是々非々」を言い過ぎた点にあります。
それにいくら自民党にすり寄っても、今は自公連立政権でしっかりと与党の選挙協力ができているので、補完勢力が入る余地がありません。
ですので、補完勢力はおいおい消滅していくでしょうなあと思います。
そこで私が不思議に思うのは補完勢力政党が安倍政治に尽くせばいつか、連立に加えてくれるのではないかと思惑を持っているのだとすれば、それは考え違いで、自公連立体制がしっかりしているなかでしかも2/3の獲得議席があるので無理して日本維新の会や希望の党が大連立できると夢想しているのであれば、それは白昼夢です。
確かに安倍政治にすり寄れば与党から国会運営では可愛がってくれるでしょう。でも選挙になれば敵で容赦なくたたきつぶします。
思えば、新自由クラブの時代から多くの自民党と連携した保守政党がありました。その政党が今どうなっているかといえば消滅しています。
政治はよくも悪くも立ち位置を明確にする必要があります。立ち位置が不明確であれば、投票する気になりません。
このまま「是々非々」と唱えていくならばますます衰退していくでしょう。
厳しいことを言いましたが、これが現実です。
