ライター 長井の気ままな生活

気ままなライター生活を綴ります

60歳から始める個人事業主~個々のフリーランスは必然的に勉強します

 私は本当の意味でのスキルは、どこの会社もしくは個人事業主になっても食べられる技能、人脈、技術、作業だと思っています。実は怖いのはその会社でしか通用しないスキルが先鋭化すると、転職が出来なくなります。仕事もマンネリ化すると本人が困るのです。

 いつかフリーランスになることを周囲に言う必要はありませんが、仕事中、ビジネスになることを意識して仕事をすることはとても大事です。実は、サラリーマン時代に業界紙日経新聞を読みつつ、これを取材すればお金になるだろうなと想像していました。

「お前はそんなことを考えて仕事していたのか」

そう言われそうですが、毎日そう考えていました。とはいえ当時は独立は60歳から計画していたのでまだ先と受け止めていましたから、副業でちまちまライティングをする程度でした。

 今思えば同僚と私には意識の乖離がずいぶんあったのでしょう。私は60歳になったら辞めることを公言していましたが、周囲は恐らく再雇用を望んでいたので、スキルについての意識まったく違っていました。私からすると、飯が食えるスキルの向上に力を注いでいましたので、そのためには転職や退職は当然の権利だと考えていました。

 そのため、私は副業を行なっていることも隠していませんでしたし、土日は、クライアントとの打ち合わせなどのため、チャットワークで連絡していました。

 会社とはなんだろうとあらためて思います。私にとっての会社は実験場でした。いろんなことにチャレンジできたことは面白かったですし、また、プロフェッサーXという文章の達人がいたことで鍛えられました。

 しかし、個人事業主としてのネタが次々と集積していくと会社から心が離れることも事実です。特に、サラリーマンの終わりの頃は、仕事のかなりの部分が政治家とのおつきあいになり、上司ともいさかいがあり、個人事業主開業を決意しました。

 通常業務をこなしていく中でも、ビジネスのネタは落ちているもので、このネタに気がついてネタの貯金をしていくと、必然的に心が会社から離れます。心の比率がしだいに個人事業主にシフトしていく時です。サラリーマンから個人事業主に転身する人は現役時代に結構勉強や商材を探す人が多かったのではないでしょうか。

 漠然と個人事業主になると言っても何か具体的にアクションを動かす商材を探さなければ転身するのは難しいです。ですから、個々のフリーランスは必然的に勉強しています。