ライター 長井の気ままな生活

気ままなライター生活を綴ります

60歳から始める個人事業主~大学やめて物書きになりたいという人へ

私は、たいした大学を出ていません。ただ、大学経由で社会人となり、現在フリーランスで活動していますが、これは収まりの良い人生だったと思っています。

大学を卒業して、作家、ブロガー、ライターになりたい人は一定数いるでしょう。中には大学をやめてブロガーになると決意表明する人もいます。

その表明がどれだけ実現したか分かりません。まあ、ブロガーの世界で専業で食べて行かれるというのはかなり厳しいでしょう。お菓子代くらいは稼げるかも知れませんが、専業で食べていく能力のある人はほんの一握りです。

私は大学生が物書きになりたいということについて反対しません。ただし、物書きはいつでもなれます。とりあえず、大学を卒業して自分がもっとも活躍できる会社で働き、それで経験を積んでいくと書きたいものが変化していきます。

たとえば、大学時代は歴史戦記モノを書きたいという志向だったのが、意外とサラリーマンが水に合い、下級武士の悲哀やリストラ侍モノを書くようになるかも知れません。

小説専業作家も難しく、やっぱりほかも大事で、企業や銀行での経験を活かしつつ、サラリーマン人生をテーマに講演をしている人もいます。この作家は元銀行マンで広報畑で活躍した実績もあり、サラリーマンモノを書く作家の第一人者として活躍されています。

そこであえて私はサラリーマンやOLの経験をしてみるのも物書きにとっては悪くないと提案したいのです。今、4コママンガを見ていると、OLや派遣社員の経験をもとに、描いている作家が多いです。彼女たちも社会経験がなければ4コママンガを描くことは難しかったでしょう。

社会経験がそれなりにあると書く範囲が広くなります。私はライトノベルを読みますが、ライトノベル作家を主役にするケースを見るとその世界しかしらないのかもしれません。

今、幸い就職先には恵まれていますから、大卒という肩書きは引く手あまたでしょう。それに比べ、フリーランスは定期収入が入ってきません。これは非常に不安定な立場です。考えてみれば、今月いくら稼げるか分からないということです。サラリーマンからすれば、ありえません。一方、サラリーマンやOLは嫌なことはたくさんありますが、1ヶ月我慢すればとりあえず、月収が定期的に入ってくることは大きいのです。これはフリーランス個人事業主にとっては考えられない好待遇です。

年金、社会保障その他いろいろ面倒くさいことは会社が手続きしてくれます。サラリーマンはもろもろのことで会社から守られていてさらに貪欲に勉強できる場所です。

しかし、ブラックとか、上司がパワハラだったら、考えた方がいいですが、別に普通に淡々と働き、文句のない会社であれば是非、社会人になることをお勧めします。

私のライターとしてのテーマの多くは、サラリーマン時代に培ったものであり、大学卒業してイキナリライターで書こうとしても書けなかったことがほとんどです。

ですので大学をやめるなんてもったいない。せっかく親御さんが大金を払ってここまで育成したのです。物書きはいつでもなれますが、大学卒業の肩書きは今しか得られません。

卒業すればとりあえず「学士」様です。

社員の水が合えば私と異なり、意外と役員まで出世するかも知れません。50前半で役員になれば、莫大な役員手当が入ってきます。でしたら、60才まで頑張り、定年退職後、ライターかブロガーをやるのもいいです。

ちなみに私みたいに50過ぎてオッサンライターとして活躍するのも悪くないです。