60歳から始める個人事業主～収入1000万円でも破綻しますし、300万円でそこそこ暮らしていけるワケ

生活は収支を考え、身の丈に沿ったものであれば破綻することはありません。

年収1,000万円ですと、富豪のように思えますが、税金や社会保険でもっていかれることも多いので手取りでは750万円くらい。そこから子どもの教育費、家の購入、保険その他いろいろなことをやっていくと破綻します。

ですから年収1,000万円だからそこそこ贅沢しても良いよねと思わないことです。意外と使える真水は少ないのです。

実は高度成長時代のモデルは破綻していまして、なにかを犠牲にしつつ、メリハリをもって生活をしなければ暮らしていくことがとても難しい時代です。

「オヤジやお袋がやってきたから、オレもやらないと」

これは止めた方がいいです。今の時代、私は自分の欲求に率直になったほうがいいです。どれが自分に快適であり、どれが不要なタスクであるかをしっかりと考え、自分の快適さに素直になった方がいいです。

私は自分にとって高付加価値がある支出には賛成ですが、一方、どんぶり勘定には反対でシビアさの視点が必要です。

「アイツが嫁さんに50万円のアクセサリーを買ったからオレもそのくらいしないと」

「アイツはゴルフを始めたらしい。オレもやるか」

この比較はなんの意味もありません。

しかも、他人と比較すると見栄も生まれますので、見栄は捨てた方がいいのです。

特にゴルフは、中小であれば役員、大手であれば部長級まで出世しなければコスパ最悪で、自身がどこまで出世するかはある程度分かると思いますので、そこを考えて支出すべきです。

私の手取りはほぼ300万円ですが、なんとか暮らしていきます。確かにサラリーマン時代は年収600万円で手取り480万円でしたが、必ずしも幸福といえない生活でした。

私は最近思うことがありますが、人間の幸福は収入では決まらないということです。手取り480万円もらっても年中パワハラを受けていたとしたら、その生活はかなり神経的に厳しいと言わざるを得ません。ストレスが貯まれば無駄遣いもしますので、意味のない支出もします。

一方、300万円ですと慎重に使い、自分にとって大切だと思うことのみを支出に使うわけです。

そして収入は夫だけの収入を考えるべきではなく、妻と合わせた世帯収入の考え方を導入してもいいのです。この家計方法は今でも理解されないのですが、夫＝生活費その他、妻＝貯金ということであればコスパ的には貯蓄が捗るのです。

妻に有利だからと言うことから反対されます。これは妻とのコミュニケーションの度合いと信頼度によるものです。このあたり多くの方から支持されるモノではなく、難しいです。