ライター 長井の気ままな生活

気ままなライター生活を綴ります

60歳から始める個人事業主~変身の美学

私が世の中、ちょっとしたスキルで食べていけることに気がついたのは、前職のとある課長の仕事ぶりを見てからです。

某課長のスキルは、ちょっと特殊でありつつも、会社の心臓部を担っているのです。このスキルを一般化できれば、この課長にはいろいろな道が広がるだろうなと想像していました。

ただこの課長のスキルを一般化するには、「大人の学び」が必要でそのままでは使い物にならないとも冷徹に見ていました。

ちなみに、私は機関紙・機関誌を作成していましたが、ランサーズ・クラウドワークスで副業として、どこかの田舎の建設会社のHPの文言などやキャッチフレーズ、社長挨拶などの文章を請負っていました。

私が勤務していた会社には、社長独特の造語があり、私はそれに従って執筆していましたが、それだけでは一般化できません。

私はよくOJTを超えた「大人の学び」が必要と提唱していますが、「大人の学び」をすることで自身の持つスキルの一般化が可能になります。

そこでもう1つ大切なことは、眼前の仕事をただこなすだけではマンネリ化します。また、会社の社風や文化にどっぷりと染まっている人もいると思います。

私はサラリーマンに対して副業を薦めていますが、その副業を繰り返し行うことで、自分の行っている仕事が一般化できるようになっていきます。

一番困るサラリーマンは、その会社だけ通用するスキルが尖ってしまい、頑固になって会社のやっていることは何も間違っていないと信じ込むことです。

中小・零細企業のなかには、ワンマン社長もおりますが、ワンマン社長を信じ込むあまり、よそでは使い物にならなくなることもあります。これは会社が安泰であれば、それでも結構ですが、私から言わせればリスクの高い人生です。

仕事の属人化は会社にとって大変困ったことですが、その属人化した技術を、どうしたら、ほかで使えるスキルになるか日々考えるべきです。

そこで「スキルの棚卸し」が必要で、自分のスキルカードを点数化し、弱みはどこで強みはどこかを明確にしていくことです。ただし、重要なことは自己採点した点数は10%減少した方がいいです。これは誰にも当てはまりますが、自分には甘い点数をつけがちだからです。私もそうです。

第2の人生を迎える中で、このスキルでどうすればそこそこ食っていけるか日々自問自答していった方がいいです。そこで得意分野の研さんを日々行っていくことにより、属人化した仕事がどこでも通用できるようになります。

私は50歳を過ぎて、出世など先が見えたサラリーマンは、思い切った変身をすべきだと提起したいところです。それが人生における美学を醸成することにつながります。