ライター 長井の気ままな生活

気ままなライター生活を綴ります

60歳から始める個人事業主~私は人に教えることができません

私は部下がいたことがありませんので、もし、今でもサラリーマンでも部下がいてもコーチができるかといえば疑問です。

私もサラリーマン生活を30年間やってきましたが、どの仕事も属人化してしまいました。サラリーマン生活を回想するなかで、これは決して褒められることではありません。

そもそも私の上司もコーチングができなかった人ばかりですが、私もその点では人のことは言えません。しっかりした組織であれば、若手に指導し、教えることが必要だと思うのですが、私には無理です。

「なんとなく根性で仕事を覚えて、遂行した」

これが私のサラリーマン人生でした。それを若手に伝承できたかと言えば、難しいでしょう。とはいえ、私も一昔の親方や職人のように「オレの背中を見て覚えろ」という言葉が大嫌いで、もし部下がいれば苦闘していたと思います。

私は教えることと仕事を遂行する能力は完全に別物と思っています。教えることについてすっぽり抜けています。

ただ、自己弁護になってしまいますが前職の人々はみんな属人化していました。それぞれ仕事の達人でしたが、あの人々が仕事を教えられていた能力があったかと言えば、それは疑問でした。

私が勤務したのはいずれも中小・零細企業ですが、仕事の属人化はどこでも見てきました。私が漠然として、個人事業主を志向していた時、そもそもこの仕事は後任は誰がやるのだろうと考えていました。

結局の所、その人がいなくなれば弱体化するか仕事そのものがなくなるだけで、一代限りになってくるのでしょう。

結局、人脈や文章にしても引き継ぐことはできないことが多く、その人独特の人間性やキャラクターで実現していたのです。そんなことをたくさん見てきました。

今、大企業を取材する中で、仕事の属人化を避ける方法やマニュアル化など伝授してもらいましたが、これをサラリーマン時代に自分が実行できたか分かりません。

私が人に教えることができないというのはつとめた環境、上司からの育成、自身の課題さまざまあるのですが、今となっては仕方がないです。

そのため、セミナーを開催して、伝授しているライターには素直に尊敬しています。自分にはできないことを容易に、解決し、教えられるというのはそれも才能の1つです。

ただ、今の私にはサラリーマン時代とは異なり、個人事業主はお互いに切磋琢磨すべきで、私がコーチするというのはやや筋が違うのかなとも思っています。