ライター 長井の気ままな生活

気ままなライター生活を綴ります

60歳からはじめる個人事業

私は50代前半で退職し、個人事業を開始しましたが本来は60歳の定年退職まで働くつもりでした。まあ、どうしても我慢ができないことがあって退職しましたが、とはいえ前職に恨み辛みを持つつもりはないです。なぜかと言えば、そういう感情は時間のムダですし、カネにもなりませんのでサバサバと忘れています。

ただ時折、会社から、「あの書類どうなっているか」という基本中の基本の問い合わせが来ることは辟易します。

私は転職はしてもいいですから、60歳までサラリーマン人生を全うするのがコスパ的には望ましいと考えております。

それは何もしなくても給料は振り込まれますし、自分から営業しなくてもいいので、何度も申し上げているように中小企業で部長職ですとおよそ年収650万円です。これは悪くありません。

そして定年退職の60歳からは自由の身です。この解放感は何にも増して人生の大きな経験になることでしょう。実際、私も退職したとき、大きな解放感に包まれたことは確かです。

そして個人事業主をはじめる3年前から私はなにができてなにをすべきかを模索すべきでしょう。なるべくなら前職の延長の仕事が望ましく、私の今の仕事もそうです。

脳内で理想の仕事を探して、これで行こうと決断するのは定年前の1年前。それから、関係会社に回って仕事しながら営業活動するのもいいでしょう。

ちなみに、私が退職前2ヶ月くらい有給休暇を取りましたが、いろんな出版社などを回り営業活動を行ないましたが、この時履歴書を携えたので気分は新入社員のようでした。

50代からの営業活動ですが、こうした地道な宣伝活動が必要なのです。というのも個人事業を開業したとは言え、すぐ仕事が来るとは限りません。やはり足を運んでの営業は必要です。

ここで間違ってはいけないのは孔明のような軍師は不要なのです。一兵卒からやり直すと言うことです。方針は編集者が定めますのでそれに沿って取材し、記事を書きます。

勘違いされる60代は管理職気分が抜けずビル清掃でも、指示ばかりして手を動かさない人もおり、高齢者同士でもめ事になったケースもあります。

60歳を超えたら自分は管理職ではなく一兵卒だと気持ちを切替えることがすごく大事で、ただし若者ができない部分をサポートすることに徹するべきです。

私は50代の個人事業主ですが、一兵卒です。企画案を編集や広報に提出、それを受諾する権限は相手にあるので、立場的には相手が上です。管理職は逆に部下が企画案を提示して、それを修正させるのが仕事ですが、60歳を過ぎると立場逆転しますので、それに耐えられるかが問題です。

個人事業の成功の成否はまさに立場逆転しても冷静でいられるかがポイントです。

「オレは60人の部下を率いてきた」「あのプロジェクトを成功に導いたのはオレだ」

これはそうかも知れませんがたまたまその立場にいたからこそであって、自分1人でできたことではないのです。社長などの役員や、部長職にいたとしても創業者でもない限りたまたまであって、言い方は厳しいかも知れませんが、偉くもなんともないのです。

60歳を超えたら個人で何ができるのかが問われるのです。たとえば、ワード、エクセル、パワポもできない、ではできることはと聞かれると、「部長ならできます」というのでは笑い話です。

 この腰の低さはすぐにはできません。私はもともと腰が低く、機関紙を送付する際にも、部署には部下がおりませんでしたので、他部署の部長に、その部長の下にいる女性にもさらに頭を下げて、「仕事を手伝って欲しい」と御願いしてきました。

女性や年下に頭を下げることはプライドが許さないという人もいますが、プライドで仕事はできません。

長すぎたのでこの項は次に持ち越します。