ライター 長井の気ままな生活

気ままなライター生活を綴ります

編集者は影の大作家です

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編集者とライターは似ている業種ではありますが、若干違います。

ライターの仕事内容は、編集者に企画を提案し、アポ取り・取材を行ない、執筆します。編集者は、webや雑誌などの企画立案し、ライターへ指示を出し、原稿修正・進行管理を行ないます。

ちなみに、前職は、機関紙・社外報などの作成にあたっていましたが、編集者でもあり、ライターでもありましたのでどちらも経験しています。

給料はケースバイケースですが、編集者の方がいいでしょう。編集者の仕事のイメージは上の絵にピッタリです。

その編集者にとってもっとも重要な業務とはライターの管理だと思います。編集者は、自分で書くこともありますが、ウデのいいライターをなるべく抱えて、執筆原稿を修正して、制作するのが望ましいです。

ただし、ライター業界は、引き抜きのある世界ですので、囲い込みが必要です。このあたり、ゼネコンが建設技能労働者の囲い込みを行なっていることと共通しています。

引き抜かれないようにコミュニケーションは欠かせないでしょう。

特に特定業界の専門知識を持つライターは貴重で引き抜かれたら相当な痛手です。

そのため、編集者はライターの確保が欠かせません。ただ、ライターには当たり外れがありますので見極めが難しいです。

私の場合であれば、人柄の良い編集者に対して、今他社で行なっている仕事も報告しています。

「こんな感じだから、今月は〇本出します」と入稿本数の想定を話したりします。ただ、本来ここまで報告する必要も無いのですが、これはこの編集者の人徳でしょう。

逆に相性が悪く、いろいろと条件が悪い会社に対しては、一本書いて終わります。

また書いて欲しいと言われたら、そっけなく「他社の仕事が山を迎えているので難しいです」と丁重にお断りします。

私は編集者とライターでもっとも大切なことはパートナーシップだと考えています。

 

ちなみに私の経験を言えば、編集業務の方が辛かったです。社長の指示系統で機関紙の作成をしていましたが、朝と夕方の指示がまったく違いますので七転八倒していました。

そして印刷所に平謝りして、何回、「ごめんなさい」「ごめんなさい」を言ったか分かりません。サラリーマン時代は、「ごめんなさい」が口癖でした。

社長に、朝、「これでいいですね」と確認しても、夕方、「あの件だが、この原稿も入れてよ」と言われることもあり、大変でした。

真っ青になった時は、明日、印刷所から機関紙が上がってくるのに前日に、社長から、あの機関紙を出すのは、少し様子を見ようと言われたときです。

校正も終わって責了サインをして、印刷中なのにそんなことを言われたので吐き気がしまた。これはなんとか乗り切りましたが、朝令暮改の社長に仕えると辛いですね。

ある日、休みの日に親戚の子が来て、私が機関紙の校正・校閲作業をしている時に、私の仕事内容を説明したのですが、私の名前が掲載されていないので、親戚の子は少し憤慨していました。

その子から見ると苦労しているのに無記名であることに納得しなかったのです。

「君がもう少し大人になると分かるよ」とその子に話しました。

編集者については私は黒子であるべきと考えます。しかし、編集者が存在しなければ、本もwebニュースも進行できないことは確かで、私は編集者に対して敬意を示し、「影の大作家」と呼んでいます。