会社時代の思い出 プロパガンダという不思議なお仕事
私の前職の仕事は、多くは申しませんがそろそろ総括していい時期ですので書いてみようと思います。
どんな仕事かと言えば簡単に言えばプロパガンダです。
「弊社がやっていることは素晴らしい、ぜひみなさまも取組むべきです。」
そんな記事や宣伝を15年間延々と書いたりするのが仕事でした。
変な話、宗教に近いです。
実際、会社に入社したと言うよりも宗教団体に入信したノリでした。
ただし、プロパガンダ担当ですから、仕事や内容について誇りを持ち、それを世の中に伝える使命感は強く持っていました。
今はどうかと聞かれると、基本、関係ないので特にコメントすることはありません。
実際、前職の内容について現在はwebニュースでまったく執筆していません。
宣伝というのは実はニュースとして使い物にならないからです。
当時、作業としては、なにを掲載し、宣伝するかを決めるのは社長なので、わたしはその指示に従いひたすら執筆していました。
ですから、私がライターの仕事をしているのはある意味、当然のことで会社を辞めたら、物書きで食べていく道しか残されていなかったのです。
実は1年前から、周囲に愚痴をこぼしている毎日が続き、「会社を辞めてライターやりたい」とよく話していました。
ただそれでも15年間辞めなかった理由は辞める決定的な理由がなかったからです。
辞めた理由は、ここでは書きませんが、決定的な理由ができたからです。
しかし、15年間もプロパガンダの仕事をしていると、ハッキリ言いますと疲れました。
「プロパガンダの仕事って楽しそうだね」と
人様から言われそうですがやってみると辛いです。
わたしはワンマン社長のあり方は決して否定しない方なのですが、ちょっとでも社長の意向とずれるとボロクソに言われます。
まったく作業しない上司も同調してボロクソに言いますとやはり神経的に疲れました。
そうはいっても悪い思い出だけではなく、ライターとしてのスキルを磨かせてくれた時間的余裕や作業内容を与えてくれたのは会社なので、会社には一方、感謝している面があります。
それにうまくプロパガンダが達成できたときは自分なりに、自信を持つことができました。
それでもプロパガンダというのは利益を生まないですし、周囲から白い目で見られることも少なくありません。
プロパガンダを卒業して、今はwebニュースライターの仕事が多いですが、あの時代はあれで悪くなかったことも多いです。
「入社して良かったか」と聞かれれば、
「良かった」と答えます。