ライター 長井の気ままな生活

気ままなライター生活を綴ります

60歳から始める個人事業主~会社は退職者から問題点を聞き出そう

 会社の退職は、それぞれの諸般の事情によりますが、「給料が安い」「労働時間が長い」「人間関係が悪い」が三大理由です。ただしそれとは別に人間関係もよく今後ともこの会社を背負ってほしい人にやめられるケースがあります。こちらの退職理由は会社側からすれば結構深刻です。要するに社員から会社の将来に見切りをつけられたのです。これはなかなか寂しい感情を抱くかもしれません。

 ただ、若者からすれば、新たな成長ステージに入るための転職であるため、そう選択しただけです。保守的な会社は退職すると裏切り者と判断するかもしれませんが、社員が成長ステージに入ったと喜んでむしろ楽しく送り出してあげる方がいいのではないでしょうか。加えて「出戻りOK」も検討してもいいのです。あるいは退職者に対して、会社への提言を求めて会社改革に乗り出すいい機会ととらえてもいいのです。

 私はここでほとんど意味のない行為は「引き留め」だと思っています。辞意を上長に明かすときは実は転職先も決まっているケースが多いのです。ですから慰留しても無駄です。また、その際、会社側も出来もしない約束もしないことです。

 「次の人事ではキミを係長に推挙しようとしていたんだ」

 こんな話はなんの意味を持ちません。

 最悪な「引き留め」は会社の都合で「君が辞めたらこのプロジェクトはどうなる」と個人を会社の歯車としか見ていないことです。これであればますます辞意が固まります。

 ベストなのは、「まずは話を聞こう」と聞く姿勢を見せることです。何が問題点で辞めるに当たり不満を聞き出すヒアリングの姿勢がいいです。意外と不満を全部話したらすっきりして退職をとどまったケースもあるのです。

 今まで社員の退職をマイナスイメージととらえる会社が多かったのですが、会社側からは退職を契機に、会社の苦言を誠実に聞く姿勢が求められます。退職者は利害関係がなくなりますので会社の問題点を誠実に話します。私も倒産した会社を取材し、元従業員から会社の問題点を伺いますが、「実はあの会社はね・・・」と冷静に説明します。

 会社側は自組織を正義と、辞めた人間を裏切り者とそれぞれ定義しがちですが、ここで会社側が落ち着いて見つめ直すことは自組織の問題点の改善に取り組むことです。

 中には単なる不満だけを言うにとどまるかもしれませんが、意外と会社をよくするヒントが隠されています。

 私は若手社員が残ってくれる環境はいろいろありますが、仕事の自由度だと思います。その自由度がなければ単なる歯車と感じ、やりがいそのものがなくなります。私が退職した理由は様々ありますが裁量権がなかったことです。

 実は若手や有能社員を引き留めする方法はありますが、上長が事前に部下の辞めたいサインを察知することです。しかし保守的な社員は飲みに誘うことが多いですが、これもおすすめしませんね。

 会社は場合によって洗脳の場所であって、融通が利かない側面もあります。そこで会社が自己改革が出来なければ会社そのものが壊死していくのです。

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