ライター 長井の気ままな生活

気ままなライター生活を綴ります

60歳から始める個人事業主~2代目社長のボンボンは一度はどこかで苦労すべき

 

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目黒駅

 1月10日の出勤先は目黒です。だいたい私の取材先は東京23区で完結します。これは予算的なことが大きいです。目黒と言えばサンマですが、昼食はラーメンでした。ラーメン大好きです。

 さて世の中には2代目社長・3代目社長と呼ばれる人がいます。これは別に珍しくなく、中小同族会社の株はオーナーが保有していますから、その息子が後を継ぐことになります。世の中一定の規模の会社でも株を公開していない会社は山ほどあり、企業風土としてはやや閉鎖的で、トップダウン方式の企業がとても多いです。

 あまり言いたくないですが、ちょっとした北朝鮮です。創業者一族を異常に崇拝する会社も見てきましたが、「万歳」「マンセー」の違いくらいでしたね。こういう会社は法律に抵触するかもしくは明らかに抵触する働き方を行います。ですから一族と役員以外報われません。後の社員は兵隊です。労務管理は、「根性論」で解決しようとしています。

 兵隊の給料も異常に安いです。生活は出来るギリギリラインですが、夜10時までの残業も日常茶飯事ですと、まあ辛いですね。

 それに面白いことに、息子にはアメリカに留学することが多くハクをつけます。私はこのグローバル時代ですから、アメリカかヨーロッパに留学することはとても良いことだと思います。それは反対しません。

 しかし、最初の就職先は取引先のメインバンクやあるいはいきなり自分の会社に入れることが多いですがこれは反対です。メインバンクも将来社長になることが分かっていますから厳しく鍛えることもありませんし、自社に入れても同様です。今は営業課長でも将来社長になると分かっていれば、誰でもお客様として扱います。

 そうなると人間ですから増長するようになります。なにをしても許されると勘違いするようになり、パワハラも横行するようになります。私もいろいろと話を聞いて驚くのは夜10時まで働いて、びっくりするような安い給料でこきつかう会社というのはこういう会社なんです。

 こういう会社は搾取の構造が明確になっておりまして、労働者が潰れるまでこき使います。アメリカで勉強したことは、労働者をこきつかうことで資本家の利益を上げるということなのかもしれませんが、私は搾取の構造そのものは否定していません。

 資本家も利益を上げていく分や創業者一族の生活を確保するためには、搾取しないと会社経営は出来ません。しかし、問題なのは搾取しすぎている点なのです。すべての労働には剰余労働が含まれ、この分が資本家の取り分になりますが、夜10時までみなし残業で働かせればその分資本家は儲かるシステムを考えたのです。

 ただ夜10時までの労働なんて身体が持つわけないので、まあ辞める人も多いです。労働者の剰余労働を拡大すれば、資本家の取り分は大きくなるビジネスモデルは、生身の人間のことを理解しないシステムです。人手不足や少子高齢化時代ではこのビジネスモデルは通用しないのです。

 ハッキリ言えば嫌なことは継続できません。

 他人の痛みというのはそれなりに理解できる資本家でないと、これからもこの会社の離職率が高まりますし、役員以外はどんどんやめていくだろうなとみています。やはり、それなりに苦労していれば、従業員に対しての働き方やいたわりを持つような発想になり、搾取もより適度にしていかなければ資本家階級も困ることになるという思想に至るまでいけば会社も健全化します。

 結論的に言うと2代目社長のボンボンはどこかで苦労された方がいいです。苦労すれば人間味が増し、熟成した経営も可能になります。

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