ライター 長井の気ままな生活

気ままなライター生活を綴ります

60歳から始める個人事業主~印刷業界の苦境から学んだこと。ライターの営業とは。

 ライターも営業が必要です。個人事業主になって最寄りの税務署に屋号の登録をしたところで、わんさか仕事が来ることはありません。そこで独立したことで色々と編集者や出版社回りをして営業するのです。

 率直に言いますが、なにかものを売るわけではないですから、特段の笑顔での営業は必要ありません。この手の笑顔で思い出すことはサラリーマン時代の印刷業界でした。

 私はよく印刷業界と打ち合わせをすることが多かったです。実は東京都内の仕事でかなり多いのは印刷でして、地方からも東京には印刷業務が多いので東京支店を設置し、営業します。東京独自の事情として、地場産業としての印刷業界があるのです。

 私はいつも、印刷営業の「見積りさせて下さい」という言葉に不満がありました。要するに他社とどう差別化ができるかを聞きたかったのですが、差別化する手法がなかなか見当たらないことで各社とも人件費を下げる手段で他社に対抗するしかなかったのです。これは最悪の経営方針です。わざわざ自らレッドオーシャンに飛び込む営業方針です。だから印刷業界は離職率が高いのです。

 私は遠からずこの営業でしか他社との対抗できないのであれば印刷業界は倒産が相次ぐと思います。といいますのは明らかに印刷会社は過剰だからです。

 何回も言っていますが、営業はニコニコする笑顔よりも企画力が大事です。そして私の営業手法について語りますが、ライターをはじめたばかりの時は、編集者からの信用力はありません。この信用力はとても大事で、信用を勝ち取ると実はかなり何とかなります。今、私が何とかなっているのは信用力というインフラを整備したことです。

 ところがこの企画力は一朝一夕で身につくわけではなく、サラリーマン時代に養われたモノです。ですから、私の仕事の半分は企画を考えることで、思いついたら、すぐメールを編集者に送ります。このメールだけで済むような人間関係をつくることがとても大事です。

 「1本の企画は100の年賀状に勝ります」

 企画がダメだったらNO、良かったらYESというシンプルな答えが編集者から返ってきて、スムーズに企画を進められます。これが信用力なのです。

 結論的には、弱者ライターは企画営業により、商売を行うことがグラウンドルールであり、ワークです。よく営業のイメージは頭を下げて、卑屈になると思われがちですが、そんなことは決してなく、東京都内は「この仕事を誰かに委託すると楽だ」という会社はたくさんあって、業務委託をどのように進めるかを検討している企業は多いのです。意味のない笑顔はなんの役にも立ちません。多くの人が待っているのは企画力なのです。

 私は営業経験がないにもかかわらず営業業務を行っているのはほかならずこの企画力が武器なのです。

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