ライター 長井の気ままな生活

気ままなライター生活を綴ります

60歳から始める個人事業主~正社員ゼロの働き方

 これからの時代、中小・零細企業は、正社員を雇用することがとても難しくなります。理由は、はっきりしていて、社会保険の半分を負担することに中小・零細企業が耐えられなくなっているからです。たとえば、給料20万円を支払うとしても実際の負担は、社会保険も含めると約23万円になります。国は社会保険未加入問題で、建設業者に対して強い姿勢を打ち出しました。それは一部分では成功したものの、一人親方が増えたこともあり、必ずしも建設職人の正社員化が進んだとも言えません。専門工事業者の中には、あまり褒められたことではありませんが社員に独立してもらったケースもありました。やっていることは変わりませんが、こうすると社会保険の適用除外になるのです。

 一人親方というと建設業界のフリーランスとも言える存在ですが、仕事の方法は、コネを使い仕事がある時に、一人親方を集め、仕事を遂行する方法が主流になっています。最近、一人親方の世界もネットで集めることが流行っていて、いろんなサイトがあります。

 今後ライターの世界でも、ある人が多くの仕事を受注した際は、人を雇用するのではなく、クラウドソーシングで一時期的に集め、業務が終わったらプロジェクトチームが解散というやり方が増えていくのではないかと考えています。

 私も今年、とあるプロジェクトがありますが、これは雇用するよりもJV方式で乗り切る考えです。プロジェクトごとにJVを結成し、ライター同盟でプロジェクトを完了させることを考えていることを昨日書きましたが、実は今後の仕事のあり方はJV方式が主流になると睨んでいます。

 まあ戦国時代でも甲相駿(武田氏・後北条氏・今川氏)3国同盟があったわけですので、ライター同盟で、プロジェクトを乗り切りたいと新年早々考えています。これをきっかけにして、ライターから編集プロダクション化を狙う人もいるかもしれませんが、そこまでの野心はありません。

 私はかねてから「正社員ゼロ」「在庫ゼロ」「事務所は自宅」と固定費を徹底的に削減する働き方を提唱し、初期投資もなるべきゼロに近い運営であれば会社は倒産しないと書いていて、それを実践しています。別にこれはライター業界に限らず、建設業界、コンサルタント、カメラマンなどあるゆる業界に適用可能です。もちろん、会社を大きくしたいというのであれば、一定の雇用は必要ですが、それほどの使命感がなければ上記の働き方で十分なのです。もちろん、莫大な収益は期待できませんが、ある程度の生活レベルは保てます。

 昔は事業を興すと人を雇用するのが当然のことと考える人もおりましたが、自分のことは自分でやればいい話ですし、できなければクラウドソーシングで一時的に助けてもらえばいいのです。そこで重要なことは、お互い対等な立場という視点を忘れてはなりません。いくら自分が発注側だとしても上から目線で対応するのではなく、お互いに敬意を抱きつつ接することがとても大事だと思います。

 私は2019年になった今、あらためて申しますが、フリーランス同士のゆるやかな連携や同盟により、業務を遂行する時代がやってくるのではないかと思います。それは会社とは別ななにかです。もちろん、会社がなくなることはないですが、これからは個人それぞれが信用力を高め、「A会社の長井さん」の時代から個人の能力や資源を、組織を経由せずとも社会に上手に活かす仕組みが必要になります。

 ハッキリ言いますが、今の企業では、周囲に気を使うあまり、思い切ったことが出来ないことは人材の無駄遣いです。同時に個人も自分は何者かであることを明確にしなければなりません。

 「組織から個人の時代の到来」

 これが2019年のキーワードになると思います。

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