ライター 長井の気ままな生活

気ままなライター生活を綴ります

60歳から始める個人事業主~古本業界が不景気なワケ

 よく町の本屋が消えていくという記事が見受けられます。私も実は、本の多くはKindleで読み、雑誌だけは紙で読みたいので「東洋経済」「ダイヤモンド」「エコノミスト」の経済3紙で読みたい特集があれば購入します。文庫本、単行本、マンガ、ライトノベルその他はほとんど電子書籍に置き換わっているので本屋に行くときは、どのような新刊が発刊されたかを確認する作業で、買うときはKindleで購入することがほとんどです。本屋の衰退は昔から言われていますが、Kindleの普及でさらに拍車がかかっています。

 ところで古本業界についてはどうかと言えばこれも芳しくありません。古本屋といえば千代田区神田神保町が本場ですが、だんだんと閉店しています。古本業界も景気が良くないのでしょう。ちなみに私の知り合いの古本屋から私の本を購入したいとという申し出がありました。実は私も昔はよく購入していた社会科学関係の本は読み返すことがなく、売ろうと思っていました。しかもかなり家の中でもスペースを取っていたので本の断捨離を思い切って行おうと考え、11箱くらいをその古本屋に送ろうとして、「いつ送ったらいいですか」と連絡しました。

 ところがその古本屋も久しぶりに業者同士の古本市場に出席したところ、古本の値段が大幅に下がり、本が売れない実態が明らかになったということを伝えてきました。

 「大変恐縮ですが、こちらから申し出たとは言え本の買い取りはできません。申し訳ない」

 そうメールで伝えてきました。私も困りました。正直価格帯ではあまり無理を言うつもりはなかったのですが、古本の価格が下落し、倉庫の中は本であふれているとのことでした。致命的なことは本が売れないことも大きいです。これは推測ですが、今は調べようとすればネットで一定のことが分かるため、わざわざ古本を買って調べようとするモチベーションが生まれないということなのでしょう。

 大学教授であれば古本購入の予算は大学から出ますが、一般庶民は無理して本を買うことの意味は知的好奇心を満たすことですが、中々それも難しくなりました。まあ不景気とは言いませんが、古本は買うときは簡単ですが処分するときは難しいです。

 結局とある古本屋が買い取り、処分することが出来ました。見返りの金額はかなり想定よりも低かったですが、仕方がないです。今回のことで、古本業界は想定した以上に不景気で厳しいのだなと思いました。何とか昨年末までに処分先を探していていましたが、買い取りOKのところが見つかりホッとしました。

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