ライター 長井の気ままな生活

気ままなライター生活を綴ります

60歳から始める個人事業主~ニートは個人事業主が出来るか

 私はニートが無理に働くというのは、難しいと思っています。今の私も同様ですが、朝9時に出勤するという他の人が誰でもできることがまったくできません。

 それは1回はできるかもしれません。それを毎日やれと言われたら、私もニートも、声を揃えて「無理です」と回答するでしょう。ところで建設業界の専門工事業界の親方の中は、「うちの子を面倒見てやって欲しい」と言われることが多いです。でその子が現場で戦力になるかと言えば、まあ無理です。

 実は私もある場所でニートとおぼしき子と何回か話しており、アニメやゲームの理解者という感じで近寄りましたが、心を明かしてもらえなかったことがありました。

 「今期のアニメはなにが好き?」と聞きましたが、その子は私の方を向かずずっとゲームをしていました。現場とは別に、資機材を置くところを機材センターと呼びますが、その子はさびた機材を黙々と磨く仕事ならできるため、現場に出ず1日中機材センターに籠もって作業していました。現場仕事でケガでもされたら大変なので、機材センターで預かっているというのが真相でした。

 ところで会社は、こういうニートみたいな子を虐めて喜ぶ不愉快な社員は一定規模の会社であれば必ずいます。ですから元ニートが第一線で働こうとすると、元ニートイジメをする社員が出てきて、辞めてしまいます。社会、国や人を集めにくい産業はニートに働いて欲しいようですが、まず社員に対して元ニートイジメをやめるよう厳しく指導すべきです。そして1人で黙々とやる作業に向いています。なるべくなら人と接することがない仕事で徐々に社会復帰していくのがいいです。

 さて、ニートの人が自転車を押して夜道を歩いていると、警官が誰何することがあります。あるいは、周囲の人が「今なにしているのか?」と聞かれる場合もあるでしょう。警官の誰何は、めったにありませんが、受けたときは、職業も聞きます。

 答えるのが面倒くさいです。私はライターであることを周辺に話していません。そこで個人事業主もしくは自営と答えます。そうすると、具体的に「どんな仕事」と再度聞かれます。私は面倒なので「パソコンをつかって仕事しています」と答えます。そうするとだいたい黙ります。

 「パソコン」と答えると周囲もなにか難しいことをしていると勝手に想像してくれるのです。

 夏目漱石の小説でも「高等遊民」という言葉が登場するので昔から、ニートは一定数いたのだと想像しています。そこでタイトルにある「ニート個人事業主が出来るか」という問題ですが、特別なスキルがあれば可能です。ニートは多数と人間関係をつくることは苦手ですが、接近戦というごく少数の人間関係であればなんとかなります。もちろん親の指導もありますが、サラリーマンだけが人生ではありません。ニート自身がどうやったら生き残れるかついて親とともに考え、得意技を活用する個人事業主の道を模索するのも人生です。

 社会に言いたいことはこの世の中には、一般就労がとても難しい人が一定数存在することを理解して欲しいのです。その人たちにスキルがあれば誰かの手助けをもとに、生きていく道がベストだと考えます。

 最後まで読んでいただき、感謝します。読者登録よろしくお願いします。