ライター 長井の気ままな生活

気ままなライター生活を綴ります

60歳から始める個人事業主~50代は個人事業主の話を聞いて見ましょう

 50代になるとそろそろ定年の声が聞こえます。再雇用、個人事業主かはたまた起業か、色々あろうかと思いますが、家にずっといるというのも奥さんから嫌がられますし、だいたい飽きます。

 そこで定年後の生活イメージすることで最も望ましいことは、個人事業主の話を聞いてみることなのです。個人事業主は、営業、会計、事務、実務すべてを1人でこなします。これに対して、サラリーマンは、業務が分離しており、個人事業の仕事を恐らく想像しにくいと思います。営業や確定申告の仕方など、率直に聞いて見てもいいと思います。

 特に定年後、個人事業主になりたいという人であればなおさらで、モデルとなる人がいればその人の話を参考にし、業務を進めていけば良いので楽です。

 再雇用や定年延長であれば、同様にモデルになる人をチェックした方がいいでしょう。実は、私はもとより再雇用の申請をする考えはまったくありませんでした。その理由は、以前のある会社の部長の姿を間近で見ていたからです。70歳で高齢であるにもかかわらず、給料は安く、業務も酷でした。本来であれば、再雇用になれば新入社員と同じくらいの給料なのですから、業務も軽減されるべきでした。ところがそういう配慮はなかったです。大企業であればラインから外れ、業務軽減となるでしょう。ところが中小・零細企業は60歳を超えてもそのまま部長職を続け、給料は激減するので最悪のコスパ環境です。

 ご本人は満足されていたかは分かりませんが、私は70過ぎてあの仕事量はとても無理です。当時の心境としては、「私には無理だなあ」というものがありました。同時に中小・零細企業の再雇用制度の過酷さをまじまじと見てきました。

 安倍首相は社会保障費をなるべく削減したいという想いもあり、65歳までの雇用義務を70歳までを視野に入れていますが、サラリーマンを70歳まで続けるのはかなり厳しいです。ちなみにこの部長はやはり満員電車に乗るのを嫌って割と早めに出勤していました。もしこの部長に対する処遇が良ければ残っていたと思います。たとえば、ラインから外れ、専門職になりますが定時かもしくは1時間前に帰宅できるなどの大手並みの処遇であれば良かったです。

 そのため、割合に早い時期に、個人事業主を思考していました。私は当時は、建設業の一人親方にもヒアリングしていたので、個人事業主という生き方について話しも聞いていましたが、これは後に役立っています。さらには専門工事業者の社長とも話していました。当時、私の周辺では働き方改革を否定される方が多く、こんなことで人が集まるのかなと心配しました。

 それはともかく、「見切り千両」ではありませんが退職しました。実際、話を聞いていたよりは楽というのが率直な感想です。個人事業主に話を聞くのも参考になりますが、一方行動に移すことで自分の居場所はそれなりに確保できました。