ライター 長井の気ままな生活

気ままなライター生活を綴ります

60歳から始める個人事業主~サラリーマンは仕事の話を家庭に持込むべき

 私はサラリーマン時代、かなり妻に仕事について相談していました。単なる愚痴であったかもしれませんが、妻からすれば会社はいつでも辞めてもいいと私に言っていました。とはいえ、まったく引き籠もられても困りますのでそこは釘を刺されました。ただ、妻は私を評価し、会社を辞めてもこのままでは終わらないだろうと想定していたとのことです。

 「男は仕事の話を家庭に持込むべきではない」

 こんな意見もあります。自分が今、何をしていて会社でどういう立場に置かれているか話さなければ奥さんも不安なのではないでしょうか。ですから、私は率直に話していましたし、会社が政治にどっぷり浸かっていて将来に不安があることも話しました。特定政治家を応援する仕事は正直つぶしが利かないことへの不安があったことも事実です。

 もう1つは、会社全体が高齢化していて、社長をはじめとする側近は80近く、国からの天下り組も70歳を超えることはありませんが、かなり高齢化しています。会社の平均年齢は60歳くらいで、私たちは若手の部類に入っていました。50代で若手というのも凄い会社ですが、社長が高齢化すると従業員も高齢化する方程式があるのです。会社の高齢化も不安の一因でした。

 そこで諸般の事情で退職しましたが、まずライター業を開業するにあたり、何が必要かということで、100円ショップなどで揃えました。妻も同席しつつ、助言しました。退職を伝えた際。驚かなかったですね。いずれは会社を辞めるだろうと想定していても、この人は食べるくらいのことは稼げるに違いないとも確信していたとのことです。

 妻の母親ともコミュニケーションも取っていますが、義母の評価は、「婿殿は不思議な人だ。パソコン1つで食べていける。うちにはいないタイプだ」とのことでした。まあ、もしなんの予告もなく会社を辞めると言うことであれば夫婦も大げんかすることは間違いないでしょう。

 「そんな話は聞いていないわ」と言われることになります。そうすると下手すると離婚になります。50代はいろいろ思うことがあります。役員になれればそれにこしたことはありませんが、その望みがない以上、思った以上に悩むことが多いのです。その際、妻が味方になったので大変心強かったです。

 なので私の考えとしては、「サラリーマンは仕事の話を家庭に持込むべき」です。シニアはまだまだ再生できる道があります。私のように個人事業主に転身してもいいですし、会社に残ってもいいです。ただ、その際、奥さんのコミュニケーションを取らずに、「決めてきた」と言われても納得いかないでしょう。普段から家族のコミュニケーションを高めておけば後の人生も悪くないです。