ライター 長井の気ままな生活

気ままなライター生活を綴ります

60歳から始める個人事業主~50代から始める個人事業

 私は60歳の定年時からの個人事業を推奨していますが、自分が50代前半から個人事業を開始したので、「50代から開始する個人事業」はどうあるべきかを書いてみたいと思います。

 50代は色々悩みます。役員になれないことも分かっていましたし、部長止まりですが、さりとて会社の労働環境がいいということではありません。しかも再雇用になれば新入社員と同じくらいの給料でフルタイムで働くことになる。「これからどうしたものか?」と様々な考えが脳裏によぎります。

 私はクラウドソーシングでライティングの副業をしていましたが、独立は50歳から考えていました。そこで50代から独立創業して何をすべきかです。

 私は蕎麦屋などの飲食業やコンビニオーナーなどの元手がかかることは反対です。50歳まで生きていれば、「私の強みはここだ」「実はこの話しが好きです」などの色々な経験や知恵があるはずです。それを販売すればローリスクで商売できます。そしてまあまあなリターンが返ってきます。

 実は、個人事業主という生き方は、やってみるまで分かりませんでした。私の父も個人事業主でしたが、私は自分が個人事業主になってはじめて父の生き方を理解したのかもしれません。60歳でサラリーマン人生を閉じた父がその後、80歳まで個人事業を続けたのです。父が行なった生き方の再選択を私も同じく行なうとは思わなかったのですが。亡くなった父に言いたいことは、個人事業主という生き方の面白さを生きているときに教えて欲しかったです。今は知るよしもありませんが、父は多分、楽しかったのでしょう。

 サラリーマンとして終わったら人生そのものが終わると言うことではありません。確かに出世という望みは絶たれたことで私も一時はこれまでと思いました。しかし、60代にも言えますが、これまで培ってきた技術・技能・経験・人脈を活かさない手はありません。また、それを意外なところで必要としている人もおります。

 そして個人事業を行なうことは思った以上に難しくありません。私は身の丈個人事業を薦めていますが、家族だけが食べていく事業であれば何とかなるものです。私は1人代表、事務所を自宅にすれば固定費はまったくかかりません。見栄なんて張る必要もありません。だいたい固定費がかかるのは派手な事務所、従業員の雇用が原因です。自分でできることは何でもやりましょう。

 私は自分個人事業を行ない、倒産取材を手がけていくウチに思ったのですが、固定費を徹底的に抑制し、専属下請にならなければ事業継続は十分可能です。自分でどうしても出来ないと思えば人を雇用せずクラウドソーシングで外注すればいいのです。

 私はなんども書いていますが、こうした身の丈個人事業が普及していけば、社会の幸福度はずいぶんと増していくと確信しています。オリンピックみたいにみんな身の丈個人事業主になれば面白いとも思っています。

 50代からはじめた身の丈個人事業は商材や智恵、技能、技術、経験があればかなりオススメの業務です。