ライター 長井の気ままな生活

気ままなライター生活を綴ります

60歳から始める個人事業主~転職によって培ったスキル

 人生が長くなりました。人生100年時代とのことです。小学生の時はノストラダムスの大予言によって人類は滅亡し、せいぜい生きても30代までと信じていたのがウソのような話しです。1999年7月も無事乗り越え、2018年11月を迎えていることも信じられません。子どもの時、人類滅亡を信じていたのですが、父と姉と同じ個人事業主の道を選択をしているというのも人生何があるかわかりません。

 人生が長くなると当然、転職ということも視野に入ってきます。私は3回ほど転職していますが、先のことは分かりませんが、自身のスキルを高めていくためにも転職を視野に入れる人生もあり得ます。ちなみに、私は個人事業主になったのでとりあえず、今後、転職はありません。

 昔でしたら終身雇用でその会社に一生仕えるという考えだったかも知れません。

 「武士たるもの二君に仕えず」。これは朱子学国学になっていた江戸時代から流行し、明治維新後の大日本帝国で体よく上手く利用された点がありました。高度成長時代のように企業も一生サラリーマンの面倒を見れば話しは別ですが、企業もリストラを効率的にやらなければ生き残ることはできません。これは怒らないで読んで欲しいのですが、企業視点からすれば、50過ぎたオッサンの全員の面倒を見ることはできないのです。

 であれば、当然、サラリーマンも転職の善悪はともかくとして、転職を視野に入れた人生というのを当然考えていかなければいけない時代です。転職必然論の時代です。私は武士でも、「主君を7回変えないと一人前ではない」という名言を吐いた藤堂高虎の方が好きです。

 スキルを活かし、あるいは処遇により重く用いてくれる企業に転職するというのは決して悪いことではありません。私の転職はそれぞれ意味があったと思っています。私も最初から個人事業を行なうというのはまったく考えていませんでした。ただし、転職していく度にそれぞれの会社から学んだことが非常に多かったです。

 最後の前職とは上司との衝突で退職しましたが、いざこざがなくても退職していたと思います。というのは仕事の内容に政治色が極端に強くなり、スキルを上げることよりも、政治家との交際に力点が置かれることになると、キャリアにならないと日頃から考えていたのです。何とか60歳までは会社にいたいと思いつつも、ここにいたら、個人事業主として独立するスキルも失われてしまうと言う危機感もありました。60歳まで前職に留まれば、個人事業主として使い物にならなくなる可能性もあったのです。

 とはいえ、退職するにはそれなりに大義名分もあり、上司とのいさかいは、個人事業として独立するラストチャンスでした。ですから、こんなことで50歳を過ぎたオッサンが退職する必要は無いと考えていた上長や部下もそれなりにいて、長井の考えることは大げさだと指摘する人もいましたが、私としては、政治色が強すぎてスキルアップに役立たなくなった会社から去るチャンスをそれなりにうかがっていたことも事実です。この思惑は、一切前職の人々には言わなかったものの、会社を辞めることに成功したのでした。

 とはいえ、政治色が強くなかった時代ではこの会社では多くのことを学び、優れた指導者もおりました。転職することでいい指導者との出会いもあり、吸収することも多かったのです。天下り組の中には様々な人がいて、1人だけ文章の達人がいましたが、その人には敬意を表し、プロフェッサー・Xと心の中で読んでいました。

 私が転職を善悪二元論としてとらえず、むしろスキルアップするチャンスだとも思っているのです。ノウハウや独立のスキル確保に最適なのです。