ライター 長井の気ままな生活

気ままなライター生活を綴ります

60歳から始める個人事業主~顧客ゼロ・売上ゼロからはじめる個人事業

 個人事業も中小・零細企業と同様だと思いますが、集客にはじまり、集客に終わります。ですから、本当にいろんなところにアンテナを張って人と会うのが仕事です。最初に始めたのが、建設系のWEBニュースライターで、これはクラウドソーシングからの出会いがキッカケでした。

 とにかく最初の頃は売り込みに必死です。実は今でも売り込みを続けています。今では安泰かと言われれば、「そんなことはないです」と答えます。私はサラリーマン時代に営業をやったことがありませんが、まずはともあれ営業です。集客の確保をしつつ、文章を書いています。

 確かに現在のことだけを考えれば数少ない仕事の下請をしていれば生活はできます。しかし、将来のことを考えればこれでは続かないです。個人事業主の戦略と戦術のポイントは、「取引先を10社以上に拡大する」ことに尽きます。一社下請ってすごく楽なんです。元請から仕事が下りてくるのを待っていればいいのですから、あまり考えなくていいのです。ただしこれは何らかの事情で元請から仕事が来なくなったらその時点で倒産です。

 そうではなく、自分から企画を立案する先を10社ほど確保していくことが大事なのです。私の場合、仕事が下りてくる場合もありますが、だいたい、企画立案型の営業です。そして元請が10社ほどあれば実は何とかなります。

 それぞれのクライアントに対して丁寧に対応することは大事で、これはライターも同じです。これが大御所ライター・ジャーナリストであれば別でしょう。あるいは、専門性が高く名が売れているライターであれば仕事は向こうから来ますが、私はそんな立ち位置にはおりません。

  ある程度のことはなんでも引き受けるという立ち位置にはいます。とはいえ専門性は大事でやはり、前職の建設業界の記事割合は高いです。実際、ライターをはじめる時に、まず建設WEBニュースから着手することを考えていました。ただし、そこからが問題で、営業力にかかっていました。

 とにかくライターを開始して最初の六ヶ月は赤字でした。とはいえ、妻も働いているので生活そのものは問題はなかったのですが、なるべくなら、黒字に持っていきたかったです。万年黒字体質になったのは個人事業をしてから10ヶ月後で、安定した経営が出来るようになりました。今ももちろん黒字ですが、まだ顧客を増やそうと結構営業に出かけています。なるべく元請の数を増やす努力は必要なのです。