ライター 長井の気ままな生活

気ままなライター生活を綴ります

60歳から始める個人事業主~高齢になったら不動産投資は止めた方がいいです

 『自営業の老後』の上田 惣子さんは家をもう一軒欲しいと言うことで不動産関連の方に話を聞くシーンがあります。不動産については自宅として購入するなら問題がありませんが、投資するのはかなり無謀です。しかも、高齢者となると自分の身内であれば、絶対止めます。特に60歳以後の人生で借金での投資は返しきれません。

 都心7区で駅チカ徒歩5分圏内であれば可能性はありますが、それ以外は難しいです。しかし、その物件を購入するのもカネがかかり、元からの地主であればいいかもしれません。

 よく年率10%の利益があるとの触れ込みで売り込みがあります。サラリーマンであれば、時々不動産会社から迷惑電話がかかってくるケースがあります。東京駅近辺や東京ビックサイトで名刺交換をお願いする新人がいますが、あれはたいていは不動産会社でうっかり名刺交換すると、会社に迷惑電話がかかってきます。本当にあれは迷惑です。私は知らないで名刺交換したのですが、何回も迷惑電話がかかってきました。だから知らない人とは絶対に名刺交換しない方がいいです。サラリーマンを辞めた今の私と名刺交換してもなんのメリットもありませんが。

 破綻した「かぼちゃの馬車」が話題になりましたが、オーナーはそれなりの企業の部長級が多く、頭は悪くない人たちです。それでもひっかかるのですから人間の欲は制限がないです。私は被害に遭った人々にはあまり、同情はしないのです。年収800万円の層が地方銀行から1億か2億と借りましたが、とても返しきれる金額ではありません。

 これはシェアハウスだけではなく一般アパート、投資型マンションも同様です。ただ、こういう投資は銀行がカネを貸しますから対象はサラリーマンか地主です。個人事業主がやろうとすると現金です。私は1億もの現金はありません。それにこれは人口動態の問題ですが、年々人口が減少している中、よほどいい物件を見つけないとお客を確保するのは難しいです。そのイイ物件は我々庶民に回ってくることはなく、やはり大手不動産会社が狙って取ります。次に中堅、中小と続き、最後の残った不動産がお買い得ですよと我々庶民に売ります。今のご時世、年利10%の利益と書いてあればそれはもう疑った方がいいです。ちなみに、私の建設株ですが、今は損しています。まあ損しても売りませんが。

 欲は人間必要ですが、一方、世の中から役に立つ生き方もシニアには求められます。現役を退き、少し時間の余裕があるなかで自分が社会貢献の視点で何ができるかということを考えてもいい頃です。

 それはボランティアであるかも知れませんし、イマドキであればクラウドファンディングで人を応援する姿勢もあっていいです。私は50歳以降は5%の力で困っている人に尽力することがあってもいいと思います。