ライター 長井の気ままな生活

気ままなライター生活を綴ります

60歳から始める個人事業主~何とかなった1年10ヶ月のライター生活

 個人事業主、とりわけ私のようなライターは、社会的信用度が低いため、銀行でお金を借りたいと申請しても難しいでしょう。持ち家や不動産があればそれを担保にしてお金を借りることは可能ですが、いずれにしても借金が事実上できないという人生設計を考えていく必要があります。

 カードのキャッシングも無理です。私たち夫婦は借金がありません。別の見方では、サラリーマンと異なり、借金が出来ません。これが編集プロダクション化し、法人成りしていれば信用度も違うのでしょうが、やはり個人事業のライターの信用度はこんなものです。サラ金から借りることはは考えたことはありませんが、利子が馬鹿馬鹿しいです。

 ですから、青雲の志を持って、「是非、ライターをやりたい」という方は、社会的信用度を頭には入れた方がいいです。そこで、ライターを廃業してサラリーマンに戻られる方もいます。私も開業届を税務署に提出したときは、清水の舞台から飛び降りる思いでしたが、同様に廃業する方も多いのです。

 私はとりあえず去年と今年は何とかなりましたが、来年は分からないです。どこかで名刺交換をした人が大量に私に発注したこともあり、今年は予想外に何とかなった年でした。

「来年はどうなの」

と聞かれることが多く、ライターは実は11月に入ると来年の受注計画をそれなりに考えます。しかし、失注することもあるでしょうし、仕事が来なくなるときだってあります。それに備えての営業です。実は、年賀状営業はほとんど効果がないのです。これは、『自営業の老後』の作者・ 上田 惣子さんが病気が治った後、年賀状営業をしましたが、ほとんど効果がありませんでした。

 サラリーマン時代から感じていましたが、年賀状営業はまったくムダです。私もサラリーマン時代は会社のカネですから、年賀状の送付リストを多めに出しましたが、自分のカネでしたら、厳選します。個人事業主をはじめて以来、年賀状は丹念に読むようにしていますが、サラリーマンは詳しく年賀状を読まないです。

 企画提案型営業をこなすしかありません。常に現金をため込む思考になり、昨日も話したとおり、個人事業主は諭吉最強伝説なのです。そのため、それなりに現金を用意している個人事業主は多いと思います。私の場合は売り買いをする事業ではないので、そんなにお金は必要ではありませんが。

 ただし、私たち夫婦も仙人でもないので飲み食いもします。生活費はかかるので、取材・執筆・営業の三本柱の仕事を来期に向けて頑張っています。

 もともと私の家は健全経営でしたが、借金が出来ない家なのでさらに健全化しています。とはいえイザ何かあったとき、困ることもあり、転ばぬ先の現金です。個人事業主をはじめて1年10ヶ月ですが、支払いはポイントをためる意味もあり、カード一括払いが多いですが、クライアントからの入金も頻繁にチェックしています。

 入金のある10日、20日 末日にはかならず銀行に行って印字しますが、現役時代には考えられなかったです。今年もあと2ヶ月で終わるというのは信じられませんが、何とかなったライター生活をこのまま続けたいと思っています。まあ多分大丈夫だと思います。