ライター 長井の気ままな生活

気ままなライター生活を綴ります

60歳から始める個人事業主~人手不足といいますが、「へたっぴ」な会社が多すぎる

最近の「人手不足倒産」の話を聞く折に思うことは、いつも会社が多すぎるから事業継承すればいいと思っています。まあ吸収合併やM&Aを進めていくことです。

そもそも私は10年前から人口動態を見れば建設業でも極端な人手不足に陥るから、今のうちから人手を確保した方がいいと提言をしていました。

しかし、氷河期時代は建設業界も冷静な判断を失わせていました。ある知り合いの中小企業でも増長していて、人事担当者は私の提言を聞き入れることはありませんでした。

「人はいくらでも来る」

「代わりはいくらでも居る」

「即戦力」

「うちはKO大学が来ても落とす」

実際、ホントにKO大学からの応募がありましたが、この希望者を落としているのです。どうも知り合いに聞くとKO大学を落とすと箔が付くと思ったとのことです。

この会社はゼネコンではなく、その下請です。ですから、普通、KO大学から応募などありません。氷河期という異常な時代だからこそなのです。

その会社が今どうなっているかと言えば、当然新卒の応募などは来ません。千葉県にある一時期話題になっていたKK学園傘下のCK大学に行っても学生からはまったく相手にされません。中途でなんとかしのいでいる状態です。今その会社の合い言葉は、「少数精鋭」です。なので社員は楽ではないなとみています。

私は現役時代、若者の分析をし、建設業に入職を促進するためには、カネだけではなく休みを確保しなければどうにもなりませんと繰り返し、周辺の会社に言っていました。

ある知り合いの社長は安衛法にうるさい人でしたが労基法を無視することは厭わない人でした。多分、建設業で労基法を遵守する企業は1割もないんじゃないかというのが私の肌感覚でした。

私が何を言いたいかと言えば人は確保できるときに確保すべきでした。そして休みも福利厚生も他産業並にしていかないとやはり難しい。どうも中小・零細企業では頑固な人が多く、テレワークやリポートワークの優位性を説いても理解する人はなかなかいなかったです。働きやすさや、人材が居なければ外注を行なうことの重要性など実はできることはさまざまあります。

それに人手不足を訴える企業は例外なく給料や外注費も安いので見向きもされません。

そうなると内製化で今いる人材でこなそうとすると業務が忙しくなり、ただでさえ忙しいのでますます中にいる社員はもっと辛くなり、結局ブラック化は避けられなくなります。

ですから私から言わせれば、人手不足の問題はその会社の経営者の経営があまり上手ではないのです。ハッキリ言うと「へたっぴ」なのです。

私が今読んでいるマンガで『1日外出録ハンチョウ』があり、この主人公の口癖が「へたっぴ」なのですが、私は人手不足を口癖にしている経営者には「へたっぴ」をプレゼントしたいのです。

私は経営については割とドライな見方をしていて、「へたっぴ」な会社はいつまでも市場に残っていても仕方がないと思います。M&Aや吸収合併により退場してもらうのが望ましいのです。