ライター 長井の気ままな生活

気ままなライター生活を綴ります

60歳から始める個人事業主~パーキンソンの第二の法則

私はあまり自己啓発のたぐいはあまり食いつきませんが、60歳になる前にこれだけは覚えておいて損はない法則があると提案したいところです。

私がいろいろと書いていますが、収入よりも実は支出面について重点を置いていることに気がついた人もいると思います。60歳を超えると役員でもない限り、多くの社会人は必ず収入が減少します。

ところで50代の時は、この支出の額が上がる傾向にあります。一般的には、年齢が増すごとによって支出は増大するものなのです。お子さんの学費もあり、趣味が先鋭化し、余裕のある金額が使えることによって、支出が増大します。人生で最も収入がアップするのは50代でしょう。それとともに、支出もアップするのは自然の摂理なのです。

50代の支出はメタボ体質になることが多いのです。

本題のパーキンソンですが、これは病気の話ではなく、経済学者が発見した法則です。これは現代の日本人によく当てはまる傾向ですが、パーキンソンの第二の法則を簡単に解説しましょう。

「収入が増えるに従って支出の額は比例して増えていく」という法則です。

私は現代日本勝ち組・負け組と二極化で判断するのは好きではありません。特に収入面の上下で考えることはあまり意味がありません。

私のように低年収でも幸福度が高い人もいれば、年収1000万円で苦しむ人もいます。

これはどうも人間の心理として、収入よりも支出が増し、貯金が減少していくと人間の幸福度はかなり下がる傾向にあるというのが私の考えです。

ですから仮に1000万円稼いでも支出が上回っていれば幸福度が低く、300万円しか稼がなくても支出が200万円で毎年100万円貯蓄や投資ができれば幸福度が高いというのが生活していて実感していることなのです。これは長井の法則と呼ぶほどの新発見だと思っています。

ただし人間はそれほど簡単に、支出を減少させることはできません。ある程度、年を考えて次第に支出を減少させることが大切なのです。実は、「ラチェット効果」とといいまして、収入が減ってもしばらくの間、支出を減らさない行動に出ることがあります。

人間は収入が減れば支出も減ることが合理的な行動と言えますが、必ずしも人間は合理的な行動に移すことはありません。

60歳になって収入が減少する前から徹底的に行うことは、固定費の管理です。私はタバコ代、タクシー代、冠婚葬祭代について厳しくチェックしています。おかげさまで、年間支出おおよそ50万円以上削減することに成功しました。

以前にも書きましたが50代になると支出はメタボ体質になり、これをスリム化することを真っ先にやることです。

サラリーマンというのは仕事内容で対価を得ているのではなく、座っている椅子の中身によって年収が決まります。それが個人事業主との違いです。ところが60歳になるとその椅子も次の世代に明け渡すことになり、収入ががっくり減ります。

その時、どういう行動を移すかという点については、パーキンソンの第二の法則を知っても損はありません。