ライター 長井の気ままな生活

気ままなライター生活を綴ります

60歳から始める個人事業主~固定費を削れば何とかなるものです

私がよく聞かれることは、「ライターって生活できるのか」というものです。正直、もう飽きるほど聞かれます。特に前職の関係で記者会見やイベントなどで知り合いの記者と同席することがあるので、こんな質問が飛びます。

逆に聞きたいのですが、ほかの人たちは一体どういう生活をしているのだろうかという疑問が私にはあります。私は現役を引退すれば、メタボ体質の固定費を一気に削減することが重要であると常に指摘しています。

特に50代のアブナイ点は、固定費が膨らむことです。これは非難されるべきことではなく、誰もが同じ道を通ります。しかし、定年を迎えるか個人事業主になれば真っ先に手を付けるべきことは固定費の削減です。

新たな生活を迎えるに当たって給料も減少する一方、退職金は入ってきますから気が大きくなることは理解できます。そのお金は運転資金や老後資金に使うべきです。

ただイキナリ固定費のリストラは難しいですから、年々少しずつ減少していくことが望ましいです。

私が削ったのは冠婚葬祭、タクシー代、タバコ代です。タバコは現在、一本も吸っていません。現在、メタボ体質なのは、個人年金の出費と本代です。個人年金は将来利子とともに戻ってきますが、これを削るのは現在の所はかなり難しいです。私は60才までサラリーマンとして働く人生設計でしたのでこの個人年金の出費が大きいのが現在の課題です。それでもなんとかなっていますが、老後資金のためには仕方がないとみています。

冠婚葬祭をほぼゼロって人によっては呆れるかも知れませんが、役員でもない限り、自腹や見栄で出席する必要はありません。年を食ったら恥をかいてもいいのです。

タバコもそうです。幸い、禁煙外来もあるのでタバコを止めることが出来ます。タバコを1日一箱を吸うと仮定すれば、500円×30=1万5,000円です。これが1年間の出費ですと、なんと18万円です。これも目に見える削減効果です。タバコを吸っていた私が言うのもなんですが、タバコは人生にとって不要なものです。

タクシーは現役時代、結構乗っていました。月2万円くらいかもしれません。そこそこ忙しいので時間を削減することを考えるとタクシーに乗った方が良いと判断しました。しかし、コストダウンを考えて、これもゼロに近いです。タクシーに乗りすぎるとお金が飛んでいくのです。これは年間24万円です。

冠婚葬祭費用は10万円をほぼゼロにしていますので、合計で54万円くらい削減効果があります。メタボの固定費をダウンサイジング化するものと、こうなります。

新規に54万円の仕事を創出するのは大変ですが、コストカットは容易です。

何が必要で何が不必要なのかを考えれば固定費は劇的に削減できるのです。固定費を削減すれば生活は軽快になります。

老後破綻とか色々と言われますがいち早く定年を迎えた私にとっては、カネの使い方は重要なテーマでした。ここで個人事業主がやっていけないことは、どうせ税金で取られるから、贅沢をして、それを経費で落とすことです。確かにそれにより節税は可能かもしれませんが、それは本末転倒です。

私から言わせれば最悪の節税対策です。日々の生活をスリム化するのが60才以降の生活のあり方なのに、贅沢をするというのは理解に苦しみます。1回固定費を上げていくと中々スリム化するのが難しいのです。そして贅沢が常態化していくとそれこそ老後破綻を招きかねないのです。

私は定年後の人生は、不安視しすぎるのも楽観視しすぎるのも問題があると提起したいです。程度問題で生活するのが肝要です。