ライター 長井の気ままな生活

気ままなライター生活を綴ります

60歳から始める個人事業主~憧れだった会社の凋落

私は個人事業主をやっている以上、取引先は多ければ多いほどいいと考えています。理想型は10社くらいで、一ヶ月当たり1社3万円ほどのライティングをしていけば、30万円稼げることが悪くない取引形態です。怖いのは1社専業下請で、1社から切られたらオシマイです。これはお金をもらっても1社下請に徹するべきではありません。

1社から30万円取引とすべきではなく、10社から3万円取引が望ましいのです。昔、専門工事業者の社長から経営について習いましたが、1社取引最高で30%ぐらいが限界水域だとのことです。30%を超えると「やばいぞ」と教えてくれたのです。

依存度が極端に高まり、結論としては切られたらオシマイということでした。

私の取引先の拡大というのは、営業ですが、その前に在宅ライターを必要としている企業を探す必要があります。

ただし、サイトで探してみると正社員か時給の募集で在宅勤務は思ったよりも少ないのが実情です。ただ、現在の時点で取引では困ってはいないので今すぐ取引先の拡大をする必要が無いのですが、時間のあるときにサイトで確認しています。

そういうなかで私昔憧れた会社が正社員を募集していました。仮にA社と呼びますが、びっくりしたのはかつて給料が高かったのに、今は、正社員フルタイムで20万円で募集していることについて驚きを禁じ得ませんでした。

新卒よりも給料が安いというのであれば、A社も経営的には相当厳しいことが想像できます。従来からいる社員は既得権益でそれなりに給料は高いと想像していますが、新入社員には大変厳しい処遇です。

私がかつて憧れていた会社だったのでその凋落ぶりについては大変残念に思いました。

「お金でライティングするのか」

という意見もありますが、やはりお金の多寡は大事で、プロであればなおさら厳しい目で見る必要があります。

ただ例外はあり、地域の貢献だったり、ボランティアの必要性があるときは、商売っ気抜きで仕事をする場合もあります。実は地域貢献の仕事も大事だと考えていまして、これは本当にお小遣いの範囲で仕事をしていることもあります。これは地域貢献と割り切っています。

それはともかく、この金額で正社員であればそもそも生活が成り立ちませんし、親元で通う人しか応募してこないのではないかと想像しました。

しかも、楽かと言えば決してそうではありません。もっと下のランクの会社で調べてみると驚いたのはバイトが支えている実態もあり、バイトを大々的に募集している会社もありました。

この業界も中々と厳しいなとあらためて実感しました。下手に会社の規模を大きくしてしまうと小さくすることは難しいようです。しかも人手は必要なこともありますので募集をかけても20万円では、簡単に集まりません。

20年前には憧れだった会社がこうなるとは当時、想像もしなかったのですが、時代の流れというのは極めて残酷で、話には聞いていましたが、ビジネスモデル時代が成立しなくなったと言うことなのでしょう。

これも時代と言うことです。