ライター 長井の気ままな生活

気ままなライター生活を綴ります

60歳から始める個人事業主~子どもがいないことについて

私たち夫婦には子どもがいません。これも運命だと思っています。もし子どもがいれば前職を辞めることもなく、色々と運命が変わっていました。

若い頃は、周囲から「子どもはまだか」と言われましたがこれは私たち夫婦にとってはかなり辛いことでした。プレッシャーともいっていいです。これはお願いでもあるのですが、あまり夫婦に対して「子どもはまだか」について聞くべきではなく、周囲も配慮して欲しかったです。配慮する文化がもっと浸透していけば、少し気が楽だったでしょう。

色々と手段を使いましたが、医者からはかなり困難と言われたときは、諦めました。

妻は、「2人で楽しく暮らしていこう」と言いましたが私も同感でした。実を言えば私はどうしても子どもが欲しいと言う訳ではなかったのですが、妻は欲しかったとのことです。

人生色々です。子どものいない家庭は、人によりますが、私から見ると、夫婦同士仲良くなる傾向になるのでしょう。

ただ、そうなると墓守は誰にするか、相続はどうなるとか色々悩みが生まれます。私は墓については前にも書きましたが、墓じまいをします。相続については年齢的には私が年上なので妻に委任するつもりですが、問題はその後です。

子どもがいない家庭はいないなりに悩みは尽きないのです。まあ、私は仕事を毎日粛々と行い、後のことは妻にすべて任せるつもりでいますが、私の家系は長寿で、妻の家系が短命であることを考えると、私が長生きしてしまう可能性があり、そうなった場合、自分も判断に苦しみます。

「子どもがいないと気楽ね」

そう思われる方もいますが、実は将来のことを考えるとそれなりに気が重いのです。ただ、最終的には自分一代のことだけを考えれば良いので確かにお子さんのいる家庭よりもその点では気楽かもしれませんが、葛藤も多かったのです。この葛藤をどのように乗り越えるかは各家庭によりますが、どの家庭も大変だったと想像しています。

また、親族への説明も簡単ではなかったことも理解できます。

私は父母はすでに鬼籍に入っていますが、妻の両親は健在でしたので、こちらに説明をしましたがやはりそれなりに落胆は大きかったです。

落胆はしましたが義母からは、「2人仲良く暮らすのが良いでしょう」との助言がありました。

ただ、子どもがいないことで私たち夫婦が不幸ばかりではありません。やはり、自身の挑戦に向けて生きることはできましたし、また、夫婦同士の結束というのも強まりました。まあ、この不景気の時代ですが、団結といってもいいです。

夫婦の団結というのは奇妙な言葉ですが、まあとにかく私たち夫婦は仲良く暮らしています。