ライター 長井の気ままな生活

気ままなライター生活を綴ります

60歳から始める個人事業主~頑固にならず柔軟に生きよう

自分の父の晩年は頑固で手に負えなくなっていました。年を取ると人間こんなにも頑固になるモノかと私もいろいろと辛い思い出があります。最後に仕えた上司も実に頑固でした。特に父は個人事業主を廃業していくと一日中、ボーとしてテレビを眺め、そのテレビの中から何かの感動を得ているのかどうかも分かりませんでした。

最初から父は頑固ではなかったのです。父が頑固さを増していったのは仕事を完全に引退してからしばらくたってのことでした。

亡くなった叔父も年を取っていた時、ずっとテレビ見ていました。兄弟というのは似てくるものなのか、年を取るとこんな生活をするのかよく分かりませんが、テレビと老人というのはどうも相性が良いものです。

そしてこの2人を見て、「自分もこんな頑固な人間になっていくのだろうか」と心配していました。とはいいつつも、自分には頑固にならず柔軟に生きようと言い聞かせています。

自分が気をつけていることは、年を取っていく中で、「自分は偉いのだ」という錯覚を抱くことです。そして過去の栄光について話すことが趣味になり、自分がいかに偉かったのかについて、思い出話が中心になります。こういう老人とのコミュニケーションには正直、閉口していたのは事実です。

中には「暴走老人」という言葉もあるように駅員につかみかかり、暴言を吐いたり、暴力を振るうケースもあります。実は、老人介護でもっと深刻になるのは、老人の家族への暴力や暴言でこちらは、内々での話ですので顕在化していないことからさらに奥深い問題です。

とはいえ老人が全員頑固であると主張することではありません。柔軟な発想で人の意見を次々と取り入れる前職の社長のような方もいましたし、結局人それぞれなのでしょう。

現在。若者から積極的に取材を通じて、「大人の学び」もしているのですが、50代だから偉いとは思わず、吸収できるところは積極的に得ようという姿勢で、行っています。自身の限界もよく分かっておりますので、自分よりも優れた若者がいても当然のことであり、学べるところは世代を超えて貪欲でありたいです。

取材は時として一期一会の関係になります。これ1回しか会えない関係である中で、何を学ぶかは私にとっては大きなテーマです。