ライター 長井の気ままな生活

気ままなライター生活を綴ります

60歳から始める個人事業主~常識の棚卸し

サラリーマンと個人事業主の常識はやや異なります。50歳を過ぎて長いサラリーマンを辞めて個人事業主の世界に入りましたが、ここは常識の棚卸しというのが必要になってきます。

サラリーマン時代には必要であった「見栄やつきあい」というのがなくなります。私も編集者同席の上、取材することがありますが、取材が終わったら、「お疲れ様です」と言ってそのまま2人とも立ち去ることがとても多いです。

これが別会社のサラリーマンであれば、「ちょっとお茶でも」、時間帯に寄りますが、「イッパイやろう」という話も出て来るでしょう。個人事業主はこういうつきあいというのはほとんどありません。また、私はセミナーというのも出席しないので、かなりつきあいは悪い方です。

とはいえ、人脈は必要ですから、コミュニケーションは重要視し、いつでもネタが取れるような体制にはしているのですが、サラリーマン時代のような「ウェットな性格」よりも「ドライな性格」が顔を出しています。

個人事業主は仕事を通じて社会とつながります。ですから、個人事業主になった時から、思い切って常識の棚卸しというものをやっていくべきでしょう。

私はおおよそ300万円~360万円での生活を目指していく中で、当然、あらゆることがダウンサイジングしていきます。長年の友達であったタバコですら完全に止めたほどですから、生活費そのものも見直して行きます。冠婚葬祭費の小規模化、つきあいでの飲み会をやめるなどいろんなことを整理しています。

個人事業主になると人間関係も一変します。それまで会社中心であった人脈が一気に変わります。そしてこれは前にも書きましたが、助言めいたことを言えば、会社を辞めると前に培った人脈は役に立つことはあまりないのですが、不思議なことに、個人事業主をはじめてしばらくたつと新たな人脈が形成されるのです。

私は割と孤独が好きで本を1人で電車の中で読むのが好きなのですが、個人事業主は社会から孤立するわけにはいきません。今は妻との生活を大事にしつつも、時々の孤独の時間を愛し、仕事を通じて社会との連帯をはかっているということです。