ライター 長井の気ままな生活

気ままなライター生活を綴ります

60歳から始める個人事業主~虚礼廃止のススメ

私は年賀状、お歳暮、お中元などの習慣はサラリーマンであれば別かもしれませんが、個人事業主になった今、ほとんど意味がないと考えています。

会社同士のおつきあいがありますので組織としての年中行事について否定するつもりはありません。ただし、個人事業主は下手な見栄は張るべきではないという考え方ですので、冠婚葬祭などの出席は本当に自分が心から悼む方に限るべきと考えます。

私は、中小・零細企業勤務でしたが、業界独特の人付き合いの濃さもあり、冠婚葬祭要員の1人として多くの葬式に出席してきました。

一応、会社が派遣する役職者としては対面もあり、課長職以上となることが多く、私が出席することもありました。

会社における冠婚葬祭には意味はありますが、個人事業主になった今、冠婚葬祭については人付き合いが悪くても仕事に影響するとは思えないのです。

また、付け届けなどの儀礼や年賀状、暑中見舞いなども年中顔をつきあわせている中で、それも必要ありません。

私は個人事業主になれば生活のダウンサイジング化は避けられませんと提起していますが、虚礼は真っ先に切るべきことです。

以前、私はサラリーマンは会社を通じて人とつながり、個人事業主は仕事を通じて社会とつながり、生き方がまったく異なると書きましたが、生活様式の考え方も大幅に変える必要があるとあらためて提案いたします。

個人事業主で大切なことはいい仕事することに尽きます。丁寧な仕事によって、後から仕事の依頼が舞い込んできます。人脈で仕事を取るという人もいますが、できあがった成果物がいいかげんなものであればやはり次の依頼は、二の足を踏みます。これが会社であれば組織力を動員していい成果物を客先に提出するので、何とかなります。

組織と個人の力はそこが違います。また、組織は再生能力が高いので、1人ふたり欠けても何とかなるのです。

サラリーマンであれば酒席は、人脈形成では有効ではありますが、個人事業主はあんまり役に立たないのはそういうことなのです。

まあ、昨今流行のライトノベル風にたとえれば、冒険者(ライター・編集者・カメラマンなど)が一時的にパーティーを組んで、1つ1つ丁寧にクエストをこなしていく生活です。

ただし、私の場合はソロ活動が多いです。どちらが楽かと言えばパーティーを組んだ方です。

パーティーを組んでいるときはお互い礼儀を欠かさずスムーズに仕事が完了するまで頑張ります。そして仕事が終わると、そのパーティーも解散します。

そこがライトノベルと違いますね。ライトノベルはパーティーを組んだまま同じメンバーで冒険を続けます。たとえばSS級の難関ダンジョンを攻略したその後も、冒険を続け、魔王を倒すまでが王道のストーリーですが、私たちはダンジョン攻略した時点で、パーティーメンバーが一斉に、「お疲れ様でした。また何かありましたらその節はよろしくお願いします」と挨拶して終わりです。そしてそれぞれの家に帰り、報酬をもらうライフスタイルです。私たちはそれほど劇的ではないライトノベルであり、私たちはプロジェクトごとのパーティーです。

こういう一期一会の関係性のパーティーが多いため、虚礼よりもスキルが大切なのは理解していただければ幸いです。