ライター 長井の気ままな生活

気ままなライター生活を綴ります

60歳から始める個人事業主~それでも現役時代は頑張った方が独立しやすい

理想の上司について各個人によって異なりますが、自分の居場所や威光を守りたいことで威張り散らす人はたくさん見てきました。

 多くは申しませんが、私がサラリーマンを引退した理由は元上司に起因するものです。

元上司との関係が良好であれば退社しませんでした。

ただし、独立しなかった場合、きつい仕事を全力で行ない、ボロボロになるまで働き続け、寿命も短かった可能性もあります。現役のまま死亡していたことも十分ありえる未来シナリオです。

私にしても「恩義は恩義」と考えるたちですので、受けた恩義はそれなりに返すというのが筋ですので最後まで頑張る性分ではあります。

しかし一方、こういう上司の下で働くことも完全に悪いとも言えません。

というのも独立することになんらためらいもなくなるからです。そして丸投げ上司ですから、これもまた自身を鍛えるチャンスとも言えます。

実務をすべてやるわけですし、上司の指導もない、未開の世界を開拓するチャンスです。

なにしろマニュアルもない、仕事の進め方も、「自分で考えろ」、失敗すれば、「すべてお前のせいだ」、これが口癖でした。今思い起こせばひどい上司でしたが、その代わり、私も進化していったのは間違いないです。

そうしてみると独立できた最大の功労者はこの元上司であります。元上司との出会いは、私にとって人生最大の分岐点です。しかし、必ずしも悪かったとは言い切れないのです。今、私としては元上司に対しては再評価する部分があります。

もし、この上司が私との関係が良好で徹底的に甘やかされていたら、独立は不可能だったでしょう。甘やかされれば実務をまったくできない人間になっていたはずです。

私が企画から取材、執筆、広報との対応を一手に引き受けていることができたのもこの元上司との関係性によるところが大きいのです。

そういう意味で、出会いをどう活かすかは、その人自身によります。確かに現役時代では厳しく、辛いことが多いにしても、独立の際には大きく役に立つはずです。

そして現役時代が辛ければ辛いほど、独立した際、楽になります。

「あの時の辛い思いに比べれば、今は遊んでいるようなもの」

私は今そう思っています。

 しかし、ここでブラックを推奨するような書きぶりで好ましくないと気がつきました。

この働き方は他の方には絶対にオススメしません。よく仕事は3年ガンバレと言われますが、理不尽で時代遅れにいる企業にとどまる意義は、私は見いだすことはできないのです。

たまたまこういう生き方・働き方でした。その結果、スローライフに転化していますが、当時は辛すぎました。メンタル的に辛いと思ったら、仕事は持続しないものだと結論づけています。

本来であれば、OJTや指導がしっかりしているところに勤務し、有休も一定数確保できる働きやすい職場環境で仕事をした方が絶対良いです。そして時期とキャリア形成がしっかり積まれた上で独立というルートの方が幸せだと思います。