ライター 長井の気ままな生活

気ままなライター生活を綴ります

60歳から始める個人事業主~スローライフという働き方と生き方

私は常々思っていたことがあるのですが、がむしゃらに働ければ限界は来ますが、スローライフという働き方であれば長く働けます。

もちろん、大きな仕事はできません。個人でできる仕事は限界もあり、率直にいいますと、たかがしれています。ですから、個人事業には過大な夢を抱かない方がいいです。

大きな仕事したいというのであれば企業で頑張った方がいいです。

前職社長の口癖は「我々は国家を動かしている」ということもあながちウソではありません。

私も国家を動かしていたことに喜びも誇りも持っていました。

でも最後は国家を動かしても、心身共に自分がボロボロだったら意味ないなという考えに収れんしていました。

個人事業を選択したのは、そこそこの生活費を稼ぐことができ、スローライフの生き方も可能だからです。

実は元々はやはりそれなりに出世はしたかったのです。しかし、私をもっともよく知る妻は、「あんたじゃ無理」だと言いました。

あまり神仏に頼らない私でも、意外と思われるかも知れませんが、「出世祈願」を何回かしまして、絵馬に「出世」と記しましたことも何回かありました。せめてなりたし、部長職という願いはありました。

 このように出世にこだわる姿を見て、妻は一笑に付していました。

妻は、「ごますりが嫌い」「酒の場が嫌い」「黙々と文章を書いているだけ」

「それじゃ出世は無理だね」とにべもなく言っていました。妻は私だけではなく時折、周囲の人々に率直に、私に対しては皮肉を交えて直言します。

その代わり、今の生き方が合っているとも話しました。世の中、出世するためにガツガツ働くタイプとスローライフタイプがいて、あなたはスローライフがいいと助言しました。

私は妻とは仕事の話を相談するタイプですが、自分で決めろと言われることもありますが、なかには、これは引き受けない方がいいと助言する場合もあります。

妻は運命論者であり、出世するのもしないのも努力だけではなく、運命も左右するとの意見です。出世しない場合、スローライフの道を選択するのも悪くないと提案しています。

妻は割り切って変に責任を負わせられ、ノイローゼになるよりもマシという考え方なのです。

私は妻をブレインとしても活用していますが、独断で決めるよりも人の話をかなり取り入れています。自分の能力に限界を感じていますし、性格も素直さがあるのでしょう。

スローライフという生き方や働き方を選択したのはもちろん、自分の意思決定によりますが、妻からの助言も大きいです。

私がもっと能力があって、ごますりが得意で、酒席にもよく出席するなどしていたら、出世していたかもしれません。しかし、それが幸せであったというかと言えば今では疑問です。

幸い、今の日本はほかの先進国と比べて物価も安く、治安も安定し暮らしやすいです。

日本も下り坂ですが、そんなに稼げなくてもなんとか暮らしていけます。若者は海外へ雄飛すべきとの考えでおりますが、ここまで年を取ると海外で一旗揚げる気概はありません。

ましてや日本国をよくしようということで一働きしようという力も残っていません。自分と妻のスローライフの生活を守るので手一杯です。

人の選択によりますが野心のカケラもなくなった私はスローライフ大いに結構だと言うことです。